園児送迎バス置き去り死事件 初公判を前に現在の園長らが遺族の自宅を訪れ面談
静岡県牧之原市の認定こども園で、園児がバスに置き去りにされ死亡した事件で、今月開かれる初公判を前に現在の園長など関係者らが遺族の自宅を訪れ面談しました。
おととし9月、牧之原市の認定こども園「川崎幼稚園」で当時3歳の河本千奈ちゃんが送迎バスに置き去りにされ、重度の熱中症で死亡しました。
事件から1年2カ月後、当時バスを運転していた元園長の被告(74)と、元担任の被告(48)が、それぞれ業務上過失致死の罪で在宅起訴され、23日には事件の初公判が開かれます。
初公判を前に5日午後、現在の理事長や園長ら園の関係者5人が面談のため千奈ちゃんの自宅を訪れました。
面談をめぐっては去年10月、関係者の訪問が遺族を苦しめているという理由で、当面の間面談を見合わせたいとする書類が園側の代理人弁護士から遺族の元に届きました。
面談終了後、園の関係者らは。
榛原学園 増田多朗理事長:
「弁護士からお答えしますので」
一方、面談終了後、千奈ちゃんの父親が取材に応じ、
「娘の遺影に手を合わせることなく全員帰っていったのは悔しい。今回は来たが、来月以降来るかも分からない」と怒りを口にしました。
また、4月開かれる初公判については、「実刑を望んでいるが、正直望む判決になることは難しいと思う。期待しすぎないよう感情をコントロールしたい」などと話しました。
初公判は23日に静岡地裁でf始まる裁判では、千奈ちゃんの遺族が審理に参加し、意見や心情を述べる予定です。