【熱海土石流災害】9月1日警戒区域解除へ 斉藤市長「解除は復旧復興の大きな一里塚」
おととしの土石流災害で、立ち入りが制限されている静岡県熱海市伊豆山の警戒区域が、9月1日に解除されるのを前に、斉藤栄市長は会見で「解除は復旧復興の大きな一里塚」と話しました。
おととし熱海市伊豆山で発生した土石流災害では、災害関連死を含め28人が犠牲に。
土石流が流れ下った伊豆山の一部地域は安全確保の面から発生の翌月に警戒区域に指定され、立ち入りが制限されていました。
これに対し静岡県や熱海市は復旧作業を進め、土石流の起点に残された不安定な土砂の撤去が完了する見込みがついたことから、9月1日に解除を決定しました。
23日行われた熱海市の定例会見では・・
熱海市 斉藤栄市長:
「9月1日の警戒区域の解除は、今後進んでいく伊豆山の復旧復興の大きな一里塚だと思っている。一番大きなことは希望される方の帰還がスタートするということ。少しずつ希望される方の生活がそこで始まる。これは非常に大きな意味合いがあると思っている」
ただ、解除と同時にライフラインが復旧するのは、区域内46棟のうち32棟のみ。
残りの建物については、年内を目標に復旧させるとしています。
また、市によりますと9月中に警戒区域内の自宅に戻る意向を示している被災者は、7世帯13人ということです。