厳しい夏の暑さの中でも熱中症にならずに災害救助を行えるように鍛える訓練…暑熱順化訓練を体験 静岡市駿河消防署
暑さが本格化する前に、消防隊員が夏場でも災害救助を行える体を作る訓練が静岡市の消防署で行われています。
静岡市駿河消防署が毎年5月下旬から行っている暑熱順化訓練。
厳しい夏の暑さの中でも、消防隊員が熱中症にならずに災害救助を行えるようにするための訓練です。
今回記者も体験させてもらいました。
装備は防火服や長靴、ヘルメットで10キロ。
酸素ボンベで10キロの総重量およそ20キロです。
船引とわ記者:
「今完全装備の状態なんですが、立ってるだけでも息が上がってしまいそうなぐらい重たいです。きょう天気はそこまでカンカン照りではないんですが、風も涼しいんですけれども、体内はむわぁっとした感じで、蒸されてる!って感じがしますね」
はしごやホース、人形を搬送し、巻かれたホースを
走って伸ばす。
訓練は実際の火災を想定した内容で行われます。
「今のダッシュで大体皆さん2割だそうです。くたくたなっちゃいました。しゃべるのもきつくなるぐらい息が上がっちゃいます」
次に伸ばしたホースを巻く作業に入りますが…
船引とわ記者:
「走るのもそうなんですけど、立つしゃがむの上下運動がすごくつらいです」
その後もおよそ35キロの人形を搬送したり、はしごを3階まで伸ばしたりと訓練は続きます。
隊員たちは しきりに声を掛け合い励まし合いながら訓練に臨んでいます。
この訓練を3セット。
「訓練中も何度も水分補給を促して下さったり熱中症にならないように様々な対策を講じられているんだなと思いました」
これで全ての訓練が終わった…と思いきや。
その後隊員たちは20分のランニング。
これで本当に訓練は終了。
勝山くるみさん
「周り男性しかいないんですけど、男性の職員にも負けたくないなっていう気持ちが一番強くあって、体力面でも男性の職員より劣るところはあるんですけど負けないぐらいパワフルで明るい消防士になりたいです」
山内貴之消防士長:
「自分の限界を知るための訓練なので倒れるまで無茶をする訓練ではありません。隊員同士で励まし合いながらお互い倒れないようにやるチームワークが大切です」