富士山静岡県側で遭難事故相次ぐ 死者開山から4人に

静岡県側で遭難事案が相次いでいます。開山後初の週末を迎えた富士山。きのうも1人の死亡が確認されました。

木村秀平ディレクター
「午前6時過ぎの富士山5合目須走口です。この時間からでも多くの登山者が訪れています」

 先週、静岡側も山開きを迎え、本格的に登山シーズンが始まった富士山。

 3連休中日となった14日も、県内外から多くの登山客が訪れました。

県外からの登山客
「できれば(山頂で)お鉢巡りをして剣ヶ峰まで行こうと思っているが、行けなければちょっと天候も分からないので」

Q.富士山の登山は初めて?

オーストラリアと台湾からの留学生
「初めて。ちょっと緊張しているが、楽しみにしている山頂でラーメンとかうどんを食べたい。それはすごく気持ちいいと思うから楽しみにしている」

 ただ、夏山シーズンが始まったばかりにも関わらず、
静岡県側では遭難事故が多発しています。

 去年の開山期間には登山客2人が亡くなっていますが、今年は開山からの2日間ですでに3人が死亡。

 さらに、14日は須走ルートの8合目で、60代ぐらいの男性の死亡が新たに確認されました。

 これで静岡側での死者は4人と、すでに去年の2倍となる異常事態です。

こうした状況からか、山小屋からは登山客が減少しているという話も…。

東富士山荘 米山千晴代表
「3連休を予定していた各山小屋もやはりかなりキャンセルが多い。ここのところ立て続けに遭難騒ぎがあった。
それも踏まえていわゆる自分で自粛しているのかなと。」

木村秀平ディレクター
「午前8時半すぎです。今バスから多くの登山者が降りてきています」

 ただ、遭難が相次いでいる中でも、軽装で登山をしようとする人は後を絶ちません。
さらに・・・。

木村ディレクター
「登山者のものでしょうか、こちらには手袋が放置されていますあ、見てください。こちら登山者のものでしょうか。スマホのスタンドのようなものが無造作にかけられています」

 登山道の脇には、登山者のものと思われるゴミが放置されている場所も…。

木村ディレクター
「午前10時すぎです。かなり霧が出てきて視界が悪くなって目の前の登山道はなかなか先を見通すことが困難な状況になっています」

東富士山荘 米山千晴代表
「やっぱり急変に装備してないとついていけない。体調が自分でおかしいなと思ったら山小屋にとりあえず飛び込むこと。それが第一」