台風10号 29日も静岡県内全域で大雨
連日、雨が降り続いている静岡県内。午後からは雨が強まり、災害が発生する危険度は高まっています。
●梅田航平記者:
「浜松市では昨夜から絶え間なく、強弱を繰り返しながら雨が降り続いていて、道路にも水が溜まりつつあります」
●齋藤諒アナウンサー:
「午後3時前のJR藤枝駅前です。5分ほど前から雨脚がかなり強くなってきました」
29日は県西部と中部を中心に雨が強まり、局地的に短時間でざっと降る様子も…。場所によっては、横殴りの雨となるところもありました。
●藤枝市民:
「早く抜けてもらえるとありがたいです。バスが止まっちゃうとこっちまで来られないので。早く晴れてほしいですよね」
ただ、雨のピークはこれからです…。
午前8時ごろ、鹿児島の薩摩川内(さつませんだい)市付近に上陸した、台風10号。その進路は、“迷走”の色合いを強め、県内に最も近づくのは週明けの見通しです。
29日臨時会見を開いた、気象台の担当者は…。
●静岡地方気象台の担当者:
「29日夜から30日昼前にかけて線状降水帯が発生して、大雨災害発生の危険度が急激に高まる可能性があります」
Q.特別警報が出る可能性は?
「特別警報が出る可能性はある。大雨に関する特別警報の可能性が高いと思っている」
台風10号はまだ遠く離れているにも関わらず、県内ではその影響で、大雨が続いています。
●竹内一夫カメラマン:
「掛川市内です。午前7時半を回りました。通勤時間帯に猛烈な雨が降ってきました」
降り始めからの雨量は御前崎市で419.0ミリ、磐田市で375.0ミリ、浜松市三ケ日(みっかび)で372.5ミリ、牧之原市の静岡空港で353.0ミリなど、すでに8月1カ月分の3倍近い雨量となっているところも…。
掛川市では川の土手が崩落。土のうを積む復旧作業が進められていました。道路の通行止めとなる土砂崩れも確認されています。
●片山アナウンサー:
「午前8時を過ぎたJR静岡駅です。たったいま沼津熱海方面からの列車が到着し続々と通勤客が降りてきています。一方で静岡掛川間は始発から運転見合わせているため、電光掲示板も調整中となっています」
東海道線は静岡-掛川駅間で、きょうも始発から運転休止となる、異例の事態。浜松-豊橋駅間でも午前10時すぎから運転を見合わせています。
●乗客 (学生・沼津市民)
「きょうは朝から動いているが帰りが心配。不安です。すごく怖いです」
●乗客 (名古屋から静岡に旅行)
「きょう動くかなと思って来てみたが、やっぱり動かないので、もう新幹線で名古屋まで移動しようかなと考え中」
JR東海は東海道新幹線の三島-名古屋駅間で、あす計画運休を実施すると発表。その他の区間でも1時間にこだま2本程度と、大幅に本数を減らしての運行となるため、交通の乱れはさらに拡大しそうです。