「台風が来ると高揚する」 浜松市・中野市長が不適切発言を撤回し謝罪

 浜松市の中野市長は28日市内で行われた集会で「台風が来るとなぜか高揚する」などと発言。一夜明けたきょう「不適切だった」と撤回し謝罪しました。

●中野祐介市長:
「今近づいてきています台風10号。台風が近づくとなぜかこう高揚する。高揚感。そんなものがごちゃ混ぜになってこの会場に満ちあふれている」

 28日、闘病生活から復帰した県議会議員の政経フォーラムで登壇した中野市長。支援者や地元企業の関係者らおよそ400人が集まる会場で、「台風が近づくと高揚する」と発言しました。

 直前には、復帰した県議への期待を述べていて、会場の空気感を表現する中での発言でした。

 浜松市では台風が近づく中、天竜区渡ケ島で土砂崩れが発生し、住宅に土砂が流れ込む被害なども出ていて、一部地域には避難指示も出されていました。

●中野市長:
「市民への思い感情からかけ離れた不適切な発言だった。撤回とお詫びを申し上げる。表現が適切ではなかったということで反省をしている」

 一夜明けた29日、中野市長は定例会見で、謝罪しました。

 浜松市によりますと、これまでに電話やメールなどで苦情が寄せられていて、中野市長は発言の真意について、「近づく台風対応への士気を誤って表現してしまった」と説明しました。

●中野市長:
「防災対策にあたる者としては、極めて大きな災害が近づいているので、士気を高めて何としても 乗り越えるという点で臨まなければ乗り越えられないこともありまして。ただそれを高揚感といった形で表現してしまったことはまずかった。これから市民の思いに寄り添って、発言については慎重にということを心掛けたい」