中学生が夏休みに企画したイベントは… 夜の校舎で肝試し 静岡・裾野市

 静岡県裾野市の中学生がユニークな「肝試し」を企画しました。舞台となったのは夏休み中の「学校」です。

 夜の校舎から聞こえる悲鳴。一体、何が―。

 夏休み明け前、最後の週末。肝試しを企画した実行委員会の生徒らは図書室に集まっていました。数時間後に迫った本番に向けた最後の打ち合わせです。

●実行委代表3年生 駒形あかりさん:
「これは封印です。余っちゃった奴を使おうと思ってこういうの置いたら怖いかなと思ってただの思いつき」

 裾野東中は生徒の自主性や実行力などを養うため、生徒自身がやりたいことを企画するプロジェクトを立ち上げました。今回の肝試しはそこから生まれ、先生や地域の大人にも協力してもらって実現にこぎつけました。

 生徒たちが考えたのは普通教室などに置かれたお札を集めるコース。お化け役に加え恐怖をよりあおるための音響係も配置しました。

 肝試しに挑戦するのも東中の生徒らが中心。5、6人でグループとなり、わずかな明かりを頼りに不気味なBGMが流れる校舎を歩きます。

 恐る恐るドアに近づくと…

「うわー」

 大人が通り過ぎただけでも

「うわー」

 夜の校舎のあちこちから悲鳴や叫び声が響きました。

●参加者:
「すごく楽しかったけどちょっと恐怖でやばかったです」

●参加者:
「やっぱり夜の学校っていうシチュエーションがめちゃめちゃに怖くて、またやりたいですけどやりたくないです」

●参加者:
「学校で肝試しするっていうのが子どもの夢っていうか一度やってみたかったことでそれができたのがとてもうれしかった」

 生徒が自ら考え実行した初めての肝試しは大成功で幕を下ろしました。

●駒形あかりさん:
「みんな怖いとか外から叫び声が聞こえたりしてたから達成感というかちゃんとお化け屋敷成り立っているなと思ってうれしかったです」

●実行委代表3年生 林愛奈さん:
「肝試しだけじゃなくて何か分からないですけど他のことでも全校や地域を巻き込んだ企画をやってみたいなって思いました」

 生徒たちはやり遂げた満足感と自信を身に着けたようです。