【袴田事件】判決の日~ドキュメント

袴田さんの姉 ひで子さん 
「なるべく白いものを身につけようと思って、こういう格好になりました。」

Q無罪の白ということ?

「そういうことですね。はい。縁起を担ぐというかていうか、装いをあんまり黒にしないようにしておりました。」

 午前10時半頃、自宅のある浜松市から静岡地裁へ向かったひで子さん。

 潔白の願いを込めて白い洋服を選びました。

 同じ時間帯、静岡地裁前では…。

石田和外アナウンサー
「午前9時半です。静岡地裁前には報道陣そして、傍聴券を求める人が詰めかけている。」

 40席の傍聴席に対し、配布された整理券は502枚。
倍率は12倍を超える注目度となりました。

裁判開始まで41分。

須藤アナウンサー
「午後1時19分、袴田さんの姉ひで子さんが弁護団らとともに静岡地裁へと入っていきます。ひで子さんの表情は普段と変わらず落ち着いたように見えます」

 ひで子さんが入った後も、歩道には無罪を信じて待ち続ける多くの支援者たちの姿が。

そして、午後2時すぎ、その瞬間が。

白鳥衛記者
「(走って来て)無罪です、無罪です、無罪が言い渡されました。いま静岡地裁は、袴田巌さんに無罪を言い渡しました。静岡地裁の國井恒志裁判長は、裁判が始まって冒頭、すぐに無罪を言い渡しました。」

袴田さんの支援者
「バンザーイ、バンザーイ、袴田巌さん、ひで子さん、無罪判決おめでとうございます」

袴田さんの支援者
「控訴は断念しろ!断念しろ! 袴田さんに謝罪しろ!謝罪しろ!」

 午後4時、2時間に及ぶ裁判が閉廷しました。

 その12分後、ひで子さんが支援者らとともに地裁の外へ姿を見せました。

須藤アナウンサー
「ひで子さんの姿が見えてきました、いま大きな拍手に包まれています。」
「そして隣には主任弁護人の小川弁護士です。いま大きな拍手に、この静岡地裁、
包まれています。」

 ひで子さん
「どうもありがとうございました。皆様の応援のおかげでございます。本当に長い間、ありがとうございました。ありがとう。ありがうございました。」   

ひで子さん