【リニア新幹線工事】JR東海は作業用トンネル・先進抗の掘削も進めたい考えを示す 国のモニタリング会議
JR東海は山梨県内でストップしているリニア工事の作業用トンネルとなる先進坑の掘削を進めたい考えを示しました。
26日都内で開かれたモニタリング会議ではボーリング調査の状況や本工事着工に向けた静岡県とJR東海の協議状況などが報告されました。
委員からはボーリング調査について、「11月初めごろから湧水の水温や水質に変化が出ている」という指摘が上がり、JR東海は「今後の推移を見ながら新たな調査が必要かどうか検討する」と説明しました。
会議終了後、JR東海はボーリング調査の結果を踏まえ、山梨県側の県境300メートル区間での先進坑の掘削についても、静岡県と慎重に協議を進めながら実施したい考えを示しました。
JR東海 二村亨中央新幹線推進本部副本部長:
「300メートル以内に入ったときの取り扱いをどうするかということについては、今後(静岡県と)相談していきたい」
Q静岡県の専門部会で決めていく?
「管理値が必要かどうかも含めて静岡県と相談だと思っている」
静岡県 渡邉光喜南アルプス担当部長:
「今の先進ボーリングの結果を踏まえて、これから基本的には山梨県内県境までの先進坑・本坑のリスク管理をどうするかということを考えるので、これらの結果をJR東海から示していただいて、専門部会の中で協議していきたいと考えている」
JR東海によりますと、先進坑は山梨県側で県境から478メートルの地点で止まっています。