将棋の王将戦七番勝負第１局　藤井七冠に永瀬九段が挑戦　「ご城印」に長い列も…　

　藤井聡太七冠が４度目のタイトル防衛を目指す、将棋の王将戦・第一局が静岡県掛川市で行われました。詰めかけた
将棋ファンのお目当ては…。

　掛川城・二の丸茶室で１２日から始まった将棋の「王将戦」七番勝負の第1局。２０２５年初のタイトル戦で、藤井聡太七冠に、永瀬拓矢（ながせ・たくや）九段が挑んでいます。２日制で行われる王将戦。掛川での対局は今回で3回目となります。

●藤井七冠 ：
「対局場の掛川城の二の丸茶室もすばらしい雰囲気ですし、また掛川の対局、すごく前夜祭などで地元の人に歓迎していただいている印象ももっているのでその期待にこたえられるように頑張りたい」

●永瀬九段：
「前回の2日制のタイトル戦の第一局がこちらの掛川でしたので、その地に戻ってくることが出来たという実感が湧きました。しっかり対策を立てて対局を万全に挑みたいと思っています」

　藤井七冠、注目の「初手」は・・・

　いつも通り、「お茶」です。心を落ち着かせてから一手を指しました。

　

　２０２５年初となるタイトル戦ですが、会場の外では別の戦いも！？　

　対局開始１時間前、掛川城公園内にある二の丸御殿には朝から長蛇の列が・・・。皆さんのお目当ては王将戦対局記念の「御城印」です。藤井七冠と永瀬九段の名前と落款（らっかん）が入って限定２０００枚。この激レアな一品を手に入れようと将棋ファンが集まりました。

　販売開始は午前９時ですが、先頭に並んだグループは・・・

●磐田市民：
Q何時から並んだ？　「朝の６時ぐらいから」

　3時間並んでも欲しい「御城印」。そして・・・。1枚１５００円一人３枚までですが、飛ぶように売れていきます。先頭に並んでいたファンもご満悦の様子です。

●磐田市民（午前6時から並んだ）：
「新年最初の縁起物で家で大事にして飾りたい。前回羽生さんの時買えなかったので、大事にしたいと思います。」

●掛川市民（５０代）：
「ゲットしました！　かっこいいと思います。子どもの名前が「ソウタ」と「タクヤ」いいなと思って見に来た。」

◆齋藤諒アナウンサー：
「午前９時過ぎの掛川城です。奥に見えます二の丸茶室で藤井聡太七冠と永瀬拓矢九段の二日目の対局が行われています」

　会場には、１３日も朝から将棋ファンの姿が・・・。

◆掛川市民（小学２年生）：
「ちゃんと考えて打っているから勝てるところが好き」

◆掛川市民（５０代）：
「対局もそうだが食事とかおやつ。きょうはどういうものが出るのか楽しみにしている」

　２日目のおやつに藤井七冠が選んだのは、生クリーム葛大福でした。

◆「生クリーム葛大福」を販売する　 茶の庭　藤田幸介店長：
「ちょっと興奮気味というか、選んでほしかったけど、本当に選ばれるとはという感じで（胸が）高鳴った」

　生クリーム葛大福は、なめらかな生クリームとこしあんをもっちりとした葛もちで包み込み、表面に掛川抹茶をまぶした、贅沢な一品です。

◆齋藤アナ ウンサー：
「いただきます。抹茶の苦さとクリームの甘さ、バランスがちょうどいい。本当においしいです。

　早速、店には買い求めに来たお客さんも・・・。

◆お客さん：
客：「王将戦の中継を見て」

齋藤：「中継を見てらっしゃったんですね、そこでおやつが紹介されて」

客：「いつも売り切れになるので早めにと思って来た。聡太さんと一緒ものを食べてみたい」

　果たして、第1局を制するのはどちらでしょうか！？