藤井聡太八冠が『幻の対局の地』に…小中学生と多面指しなどファンと交流 「城主になった気分」も味わう 静岡・掛川市

嶋田光希アナウンサー(掛川市 8日):「今、藤井聡太が天守閣の最上階から手を振っています。ファンも手を振り返していますね」

 2月28日名人戦・A級順位戦のイベントで静岡市を訪れたばかりの藤井八冠。8日、その姿は再び静岡県内にありました。

2月にも静岡に

 2月行われた将棋の王将戦七番勝負。藤井八冠は4連勝を納め、王将位を防衛しました。七番勝負の王将戦は第4局で終了となりましたが、実は第6局の対局場所として準備されていたのが、掛川城だったのです。

第6局は幻に

 対局がなくなってしまったかわりに、タイトル防衛を祝うイベントが開催されることになりました。

嶋田光希アナウンサー:「掛川グランドホテルです、もう間もなく藤井聡太王将を祝う会が始まります。会場にはおよそ200人が集まり藤井八冠の登場を今か今かと待っています」

 藤井聡太王将を祝う会に集まったのは応募者およそ300人の中から抽選で選ばれた100人ほどの藤井ファン。

司会者:「盛大な拍手をもってお迎えください」

嶋田光希アナウンサー

 ファンはベストショットを狙いスマートフォンで写真を撮ります。

藤井聡太八冠:「掛川は昨年まで第1局が開催されて、私自身も去年、一昨年と来ているが、その時は初戦ということもあり、大変緊張感があったが、今年はそのときとは違う気持ちで、対局がないから、掛川の色々な面を感じることができた。先ほど掛川城の天守を見学して、掛川の地を一望できて一瞬 掛川の城主になったような気分を味わうことができた」

「掛川城主になった気分を味わうことができた」

 15年連続王将戦の開催地になった掛川市。対局が行われなかったのは今回が初めてです。イベントの中では抽選会が行われ、藤井八冠の直筆色紙がプレゼントされました。大喜びで壇上へと上がった当選者。

掛川市 中学1年生
Q.色紙当たりましたね
A.「とてもうれしい。」
Q.どなたのファン?
A.「藤井聡太さんのファン」
Q.どういうところが好き?
A.「将棋が上手で、優しいところ」

翌日は小中学生と多面指し、大盤解説も

 翌日9日には、地元の小中学生9人と同時進行で対局する多面指しを行いました。

藤井聡太八冠:「せっかくの機会なので楽しんでいっていただければと思う」

 対局した中学生は憧れの棋士を前に少し緊張している様子でしたが、藤井八冠は時おり笑顔を見せたり、アドバイスを送ったりしていました。

小中学生と多面指し

藤井八冠と対局した中学生:「すごく貴重な体験で楽しかったし学んだこともたくさんあって勉強になった。指し方もすごくきれいで強くてびっくりしました」

 その後は今期王将戦を振り返る大盤解説会が行われ、会場にはおよそ100人が詰め掛けました。2週連続で静岡を訪れた藤井八冠。次回の訪問に今から期待が高まっています。

大盤解説会