TOKIOの元メンバー・山口達也さん 静岡市の講演会でアルコール依存症に苦しんだ体験を語る

 TOKIOの元メンバー山口達也さんが、講演会でアルコール依存症に苦しんだ体験を語りました。

 静岡市で開かれた県保健師会創立40周年式典に登壇した、TOKIOの元メンバー山口達也さん(53)。集まったおよそ160人を前に自らの経験を語りました。

●山口達也さん:
「私の病名はアルコール依存症という病気です。簡単に言うともうコントロール障害だそうです。脳がバグっているそうです。難しいでしょう。そういう病気なんです」

 山口さんは芸能界引退後の2020年、飲酒運転で交通事故を起こし、依存症の専門病院で治療を受けました。そこで自身を見つめる中、依存症の原因に気が付いたと話します。

●山口達也さん:
「全ての始まりは不安。こんなの当たり前の不安ですよ。いっつも俺足引っ張っていると思って、自分はもっと頑張んなきゃって思って、もっと頑張ってもみんなに追いつけないと思っていた部分がある。お酒の問題っていう風に周りには言われるんだけどやっぱり心の問題で心が病気」

 その上で素直に助けを求められない、患者の複雑な気持ちを打ち明けました。

●山口達也さん:
「本人が一番分かっていることに寄り添おうとすると『いや、うっせーし』ってなっちゃうんですね。じゃあどうするかアルコールで苦しんでいる人がアルコールじゃなくて、本当に普通の会話でいい。何かしてくれた、強烈にしてくれたっていうよりも、自分からふっと(その人を)思い出すような寄り添い。それが寄り添うってことなのかな」

 山口さんは現在自らの経験を語る活動を続けています。

山口達也さん
山口達也さん