39年前福井市で女子中学生が殺害された事件で服役後に再審が認められた前川彰司さんが袴田巌さんの姉・ひで子さんを訪れる
39年前に福井市で女子中学生が殺害された事件で、再審が認められた前川彰司さんが、袴田巌さんの姉・ひで子さんの元を訪れました。
前川彰司さん(59):
「無罪という言葉を聞くまでは安心しない方が。ただ無罪判決があっても疑う人は疑うかなと思う」
前川彰司さんは1986年に福井市で女子中学生が殺害された事件で、懲役7年の判決が確定しました。
服役後前川さんは、無実を訴えて再審を求め、去年10月再審開始が認められ確定しました。
24日浜松市にある袴田さんの家を訪れた前川さん。
散歩に出かけた巌さんに代わって姉のひで子さんからうな重でもてなされました。
ひで子さん:
「頑張っていくしかない。今まで頑張ってきたんだもの」
前川彰司さん(59):
「生き様を残していってほしい。後に続く我々が踏襲していくわけだから」
ひで子さん:
「だから真実を求めていきゃいいの。真実を」
えん罪事件は人を信じる心を奪うと語る前川さん。
3月に始まる見通しの再審初公判を前に、再審法改正についても思いを語りました。
前川彰司さん(59):
「袴田事件と福井事件も連動できたわけですから、再審法改正につなげて多くの冤罪事件救われてほしい。再審法を改めれば世の中が変わると思いますので。僕はそれを信じています」
ひで子さん:
「巌は48年の刑務所生活でえらい苦労したと思うよ。想像つかないほど苦労したと思う。だけどその苦労を何とかいい方法でね。巌のためというよりも、再審請求している皆さんのためにも改正はぜひ実行してもらいたいと思う」