自動運転の電気自動車が走り、あちらこちらにロボットの姿…夢の未来都市着工 静岡・裾野市
トヨタ 豊田章男社長(去年1月):「東富士の175エーカーの土地に未来の実証都市を造ります」
去年1月にトヨタの豊田章男社長が明らかにした、驚きの構想。自動運転の電気自動車が街中を走り、家の中ではあちらこちらにロボットの姿が。
「ウーブン・シティ」と名付けられた、まるで漫画の世界のようなこの「街」を、「自動車メーカー」のトヨタが造るというのです。その舞台に選ばれたのが、静岡県裾野市です。
予定通り2月23日に地鎮祭
豊田章男社長:「着工日は2月23日、『富士山の日』にしたい」
構想の発表から1年あまり。豊田社長の宣言通り、23日午前、裾野市の建設予定地で地鎮祭が行われました。地元の来賓として、静岡県の川勝平太知事や裾野市の高村謙二市長らが参加。建設工事の安全を祈願しました。
地鎮祭で豊田社長は「ウーブン・シティのぶれない軸は、『人中心の街』『実証実験の街』『未完成の街』だ」などとあいさつしたということです。
Q.ウーブンシティの着工式どうでしたか
静岡県 川勝平太知事:「トヨタさんがすべて、みなさんにリリースするということになっていますので、そちらの方をみてください」
多くを語らなかった川勝知事。トヨタ肝いりのウーブン・シティ計画をめぐっては、いまだ多くの部分が謎につつまれています。
「ウーブン」とは日本語で「編み込む」という意味。トヨタグループの創設者で、静岡県湖西市出身の豊田佐吉が発明した、布をつくる織機にちなんでいます。
ウーブン・シティには「自動運転専用の道路」「歩行者と低速車両の道路」「歩行者専用の道路」という3種類の「道路」が、編み込まれたように交差して造られる予定です。
豊田章男社長(去年1月):「車は「道」が造る。車と共に未来を求めていくには「道」が必要なんです」
敷地は東京ドーム15個分
建設予定地は東京ドーム15個分
「ウーブン・シティ」の建設予定地は、敷地面積およそ70万平方メートル。東京ドーム15個分で、その大部分を占めるのが、トヨタ自動車東日本の「東富士工場」の跡地です。世界中から集まった研究者や一般住民が生活をして、最終的には2000人以上が暮らすことになる計画で、20年もの時間をかけて、未来都市へと生まれ変わります。
裾野市民 タクシー運転手(70代):「その未来都市を見たくて来る人たちもいるかもしれないね。盛り上がるね」
裾野市民 高校3年生:「自動運転とかいっぱい走っているので、自分の目で見てみたい」