静岡市の「町のお米屋さん」は備蓄米を購入するのか? 精米店ならではの強みも…

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随意契約で放出された備蓄米のネット販売が29日始まりました。一方で大手と異なる対応に、県内の町のお米屋さんは。

 静岡市にある、精米店「小田米穀」。

常連客も多い、“町のお米屋さん”です。

小田米穀 小田礼吾さん
「買ってみたい気持ちはある。値段的には魅力なんで、確かに品ぞろえが増えるということではいいんですけど古古古米がどの程度のお米か未知数」

販売しているのは新米のみですが、現在店頭に並んでいるコメの量は、去年の3分の1程度まで落ち込んでいます。

 仕入れ価格の高騰によって、店頭価格はほぼ倍になっているそうです。

小田米穀 小田礼吾さん
「これ以上値段が上がると、さすがにうちもコメを卸から買えなくなるので備蓄米が出ることによって、多少値上がり傾向が収まってくれれば。」

 もし申請が通れば、備蓄米は玄米で店へと届けられます。
 ここに、“町のお米屋さん”としての強みが…。

小田米穀 小田礼吾さん
「玄米で入ってきた方が鮮度がいい。精米してすぐ出せば、精米されてくるものよりは新しいのでいいかなと。基本的には保存状況がよければ、もしかしたらどんな米でも大丈夫なのかなって多少期待というか…」

 販売するかは食べてから決めたいと話す、小田さん。

 実際に販売することになれば、“コメのプロ”として工夫するつもりです。

小田米穀 小田礼吾さん 
「備蓄米がこれだと使えないなという感じなら、今ある令和6年産とのブレンド米として出す。そういうのはお米屋さんの技術なので出来ればと思う」

 夕方に開かれる農水省の説明会にも参加する予定ですが、今回の備蓄米放出をめぐる、大手との対応の違いに、不信感も抱いています。

小田米穀 小田礼吾さん 
「最初うちの方にも古米が入るという話で来ていたが、急に大臣が変わって変更となったこの間の報道が出て、憤りを感じまして大手に入ると、精米のこととか色々難しいので、その辺がもうちょっとお米屋さんにもちゃんと平等に入れてくれればなっていうのはずっと思っていますね」