【再審法改正】今国会で成立させるためには議員立法の提出は今週中がリミットか 袴田ひで子さんらの懸命な訴え続く

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超党派の国会議員連盟による再審法改正の動きがヤマ場を迎え袴田巌さんの姉・ひで子さんも今国会での改正実現を訴えました。

袴田ひで子さん
「皆様のお力でぜひ法改正成し遂げていただきたいと思う。頑張ってくださいまうようによろしくお願いします」                           

 袴田巌さんは、再審で無罪が確定するまで58年もかかりました。

 再審法に証拠開示のルールがないことや、検察が不服申し立てできることなどが、長期化の要因とも言われています。

 3日、都内では雨の中、今国会での再審法改正の実現に向けて街頭活動が行われました。

 2014年に袴田さんの再審開始と釈放を決定した静岡地裁の村山浩昭元裁判長の姿も。

村山浩昭元裁判長
「どうかこの国会で議員立法でこの法律が改正できるように、国会議員の方々を強く強く後押ししていきたい」

現在、再審法改正を目指す超党派の国会議員連盟には、全議員の過半数にあたる388人が加入しています。

 しかし、議員立法の提出には、各党内での手続きが必要です。

 6月22日までの今国会で成立させるには、今週中の提出がリミットとみられ、今重要な局面に来ています。

村山浩昭元裁判長
村山浩昭元裁判長

 3日は再審法改正を求める市民集会も開かれ、国会議員も12人駆け付けました。

自由民主党 衆議院議員 柴山昌彦 再審法改正議員連盟会長
「なんとか各党での手続きを終えて、今国会でしっかりと成果に結びつけるよう最後の最後まで尽力を作りたいと思っている。

 ひで子さんも力を込めて訴えます。

袴田ひで子さん
「厳は47年7カ月拘置所にいたってことをね、今国会で。議員連盟の皆様、どうぞお願い申します。47年7カ月の苦労を法律に反映させていただきたいと思います」

 袴田さんの裁判に関わった村山元裁判長は、法改正の実現が自分の責任だと主張します。

静岡地裁 村山浩昭元裁判長
「袴田事件をきっかけに再審事件の実情を知ると、ここまでひどい人権侵害、まさに国家権力による人権侵害が正されない、こういう理不尽がこの自分の住んでいる日本で起きている。しかも、私はそれに手を貸してたかもしれない。偶然でしか救済されない制度をやめるという意味で大きな一歩になる」

袴田ひで子さん
袴田ひで子さん