【袴田さん支援者集会】村山元裁判長が出席し再審法の不備を訴える「現状でも袴田さんは死刑囚」

いわゆる袴田事件で2014年に再審開始決定を出した静岡地裁の村山浩昭元裁判長が、支援者集会に初めて出席しました。

 袴田巌さん(88)は1966年、旧清水市でみそ会社専務一家4人を殺害したなどとして、死刑が確定しましたが、現在静岡地裁でやり直しの裁判が行われています。

 浜松市では袴田さんの支援者集会が開かれ、静岡地裁の村山元裁判長が出席しました。

ひで子さん「(再審開始決定が出た)2014年の3月27日は忘れないようにしている。いまでも村山先生には命の恩人だと申し上げている」

 集会で村山元裁判長は、事件を教訓にした証拠物の扱いや、現在の再審法の課題について訴えました。

村山浩昭元裁判長:
「現状でも袴田さんの死刑囚という立場は消えていない。袴田さんの事件とか、この事件や裁判が、いかに今の日本の再審法の不備があるかを実証していると思う」