掛川市の不法投棄産廃の処理・行政代執行費用7200万円は全額静岡県負担に 事業者の代表とその妻が死去したため納付命令できず 静岡県議会

静岡県掛川市で不適切に投棄された産業廃棄物について、県が工事費用およそ7200万円を負担することがわかりました。
26日の静岡県議会で県は不適切な盛り土造成や産業廃棄物の投棄について、2021年の熱海土石流以降に行われた行政代執行にかかった費用の回収状況を説明しました。
県によりますと5件のうち既に完了した2件でかかった費用は総額12億円にのぼります。
このうち掛川市上内田の産業廃棄物については、事業者の代表とその妻が死去したため納付命令ができず、およそ7200万円全額が県の負担とすることを決定したということです。
熱海市伊豆山地区の盛り土については、去年4月に納付期限を迎えたものの、11億3000万円あまりがいまだ回収できていません。
質問した佐地茂人県議は税金が投入されており「工事費を県民が負うことは不条理」と指摘。
これに対して県は。
静岡県くらし・環境部 縣茂樹部長
「自主的な納付が見込めない場合には、強制徴収の手続きを進めていく。その際には差し押さえなどの具体的な滞納処分を適切に実施する」