「安全確認するまで井戸水は飲まないで」…土壌から基準値超える鉛やヒ素検出 静岡市
静岡市は8日、旧環境保健研究所敷地の一部区画から特定有害物質の「鉛及びその化合物」と「ヒ素及びその化合物」が、基準値を超えて検出されたと発表しました。今後、地下水の利用状況調査と水質検査を実施し、旧環境保健研究所の解体工事を進めるということです。
静岡市によりますと、環境保健研究所は、4月に駿河区小黒から駿河区曲金へ移転しました。この移転に伴い、土壌汚染対策法に基づいて土壌汚染の状況を調査を実施したところ、旧環境保健研究所敷地の一部区画から特定有害物質である「鉛及びその化合物」と「ヒ素及びその化合物」が、基準値を超えて検出されたということです。
静岡市は「この研究所で扱ってきた有害物質は厳重かつ適正に管理し、また、敷地内の配管などは亀裂が確認されていないことから、現時点で有害物質が検出された原因は不明」としています。市は今後、土壌汚染による地下水の影響を確認するため、地下水の利用状況を調査し、飲用井戸が確認された場合は水質検査を実施します。
地元住民へは「井戸水を飲用している場合は、安全が確認されるまで利用を控えてほしい」と呼びかけています。散水などの利用には影響はないということです。
また、建物は旧環境保健研究所敷地内に観測井戸を設置し、定期的に地下水の状況をモニタリングしながら、解体するということです。
