学歴詐称疑惑の渦中の伊東市の田久保真紀市長 伊東市議会は百条委員会を設置し市長の辞職勧告決議案を全会一致で可決

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“学歴詐称”疑惑の渦中にいる伊東市長。
きょう、百条委員会の設置と辞職勧告決議案が議会で可決されました。

記者「おはようございます。きょうはどのような説明を?」

「・・・・・(黙って車に乗り込み出発)」

 記者の問いかけには答えず、無言で自宅を出た伊東市の田久保真紀市長。
午前8時半ごろに、伊東市役所に登庁しました。

伊東市 田久保真紀市長 伊東市役所 午前8時半ごろ
「(車のドア閉めるノイズ)」

Q.きょうの会見で何を話す?

「おはようございまぁ~す」

Q.辞職勧告決議案の採決もあるが?

「おはようございまぁ~す」

Q.市民に一言お願いします

「・・・・・・・」(そのまま庁舎内へ)

伊東市職員労働組合は

“学歴詐称”疑惑で全国から注目される中、朝イチで市長室を訪れたのは…。

伊東市 田久保真紀市長と伊東市職員労働組合
「労働組合)どうも、お時間いただきありがとうございます」

「田久保)とんでもございません」

「労働組合)伊東市職員労働組合より、要請書の提出をよろしくお願いいたします」

「田久保)はぁ~い」

 伊東市役所で働くおよそ500人が加盟する労働組合です。

伊東市職員労働組合
「市長の学歴詐称問題に関し、問い合わせや苦情を受け付ける部署の職員は、通常業務が遂行できず、疲弊しきっており、精神的な負担は計り知れません。田久保市長には事の重大さを受け止め、市民をはじめ職員に対しても速やかに謝罪することを求めます」

 “身内”から手渡された要望書に、田久保市長は。

田久保市長
「いろいろとご迷惑をおかけして申し訳ございません(5秒ほど深くお辞儀)」

伊東市職員労働組合
伊東市職員労働組合

市議会本会議

 午前10時から始まった、市議会本会議。

 まず行われたのは、学歴詐称疑惑をめぐる百条委員会の設置に関する討論です。

杉本一彦 市議
「卒業証書については、除籍であれば市長が所持しているはずがなく、それでは提示された卒業証書らしき文書とは一体何であったのかという疑義が生ずることになります。万が一、それが東洋大学の卒業証書を精巧に偽造したものであったということになれば、これは有印私文書偽造罪および同行使罪に当たる可能性もあります」

 討論を聞きながら、しきりにメモを取っていた田久保市長。

 今後焦点となるのが、田久保市長本人が大学を除籍されたことを本当に認識していていなかったのかどうかです。

 こうした中、田久保市長の知人が番組に対して、市長は「卒業していないことを認識していた」と証言しました。

田久保市長の知人
「皆さんご存知の彼女の経歴にもあるように、伊豆高原のメガソーラー建設の反対運動とかをやっている中で、法律的な話をしている最中で、田久保さん本人が「いや、私も東洋大学の法学部なんですけどね」なんて話をしていて、「まあ卒業してないんですけどね」という軽いノリでの話だったんですよ」

 この発言を聞いたのは、今から10年ほど前。

 男性は、今回の市長の対応に違和感があると話しました。

田久保市長の知人
「なぜあそこまで学歴というものに強弁するのかと思っていました。とっとと謝っちゃえばいいのにと」

 田久保市長の進退に関わる辞職勧告決議。

 議員から厳しい指摘が相次いだ中で・・・

伊東市議会 中島弘道議長
「採決の声、賛成多数よって可決」

 百条委員会の設置と、田久保市長への辞職勧告決議案は、ともに全会一致で可決されました。

 いずれも伊東市政として初めての出来事で、文字通り“前代未聞”です。

全会一致で可決
全会一致で可決

伊東警察署では

 議会開会中と同じ時間、伊東警察署では…。

嶋田光希アナウンサー
「午前11時前です。市民が告発状を持って警察署に入っていきます。」

 公職選挙法違反の疑いで刑事告発したのは、市内で建設会社を営む男性です。

 市長選の際に報道各社に対し、東洋大学卒業と虚偽の情報を伝え、当選を得る目的をもって、虚偽の経歴を公にした疑いあると指摘しています。

田久保市長
「私自身が大学を卒業していますという経歴については、選挙中もこれからも、自ら公表はしておりませんので、公職選挙法上、問題はないという結論になりました」

 公職選挙法違反には当たらないとの見解を、すでに示している田久保市長。

市内の建設会社 山口喜廣社長
「私たち市民としてはちゃんと白黒はっきりしてもらおうということで、真実さえ明らかになればいいと思います」

伊東警察署
伊東警察署

会見は午後7時30分から

 午後1時、市役所の市長室に詰めかけた、大勢の報道陣。

嶋田光希アナウンサー
「表情は…」

 午後3時に予定していた臨時会見を、当日になって急きょキャンセルした田久保市長。

 夜に市長主催の会見を開くとして、囲み取材に応じました。

伊東市 田久保真紀市長

Q. 辞職をするのか、それとも続投するのか、どちらかを発表するで間違いない?

「はい。進退についてですので、市民の皆様にわかるようにしっかり説明をしたい、そのように考えております」

Q.心の中では決めている?
「今の時点ではきちんと決めているとしかお答えできませんが、そのようにしております」

 進退は夜の会見で明らかにするとして、明言を避けました。

伊東市 田久保真紀市長

Q議長にちょこっと見せたと言われる卒業証書のような書類も夜の会見に持ってくる?

「はい。その卒業証書についても市民の皆様にしっかりわかるように夕方の会見でご説明をしたいと、そのように考えております」

Q.午後3時の会見が中止になったのはどうしてなんでしょうか

「夕方の会見が間に合って整いましたので、そちらの方でしっかりとまずご説明をしたいというのが趣旨だったんですけれども、確かに議会を終えての一つの会見というのも大切かなと思いましたので、急遽このような形で囲み取材を開かせていただきました」

 このあと午後7時半から行われる予定の会見。

 田久保市長の口から、一体何が語られるのでしょうか。

伊東市 田久保真紀市長
伊東市 田久保真紀市長