『学歴詐称疑惑』市長に敗れた前市長が「出直し選」出馬に意欲 再び田久保市長との戦いか 静岡・伊東市

学歴詐称疑惑で揺れる静岡県伊東市。市長の辞職で出直し選挙になるとみられる中、前市長が取材に応じました。
静岡・伊東市 田久保真紀市長(7日):「速やかに辞任を致したい」
一連の“学歴詐称”疑惑をめぐり、辞職してから再び選挙に出る意向を示している伊東市の田久保真紀市長。そうした中…。
小野達也前市長:「元に戻す、正常に戻す、そういう自信は持っています」

板垣亮記者:「午後3時です。田久保市長が車で市役所に到着しました」
いまだ多くの不明点が残る、伊東市の田久保真紀市長の学歴詐称疑惑。9日は表敬訪問などが予定されていましたが、先方がキャンセルを申し出たため、公務はなくなり、決裁業務のため登庁しました。
静岡・伊東市 田久保真紀市長
Q.総務大臣もしっかり説明すべきと、受け止めは?
A.「そうですか。ちょっとまだコメント拝見しておりませんので、後ほど拝見したいと思います。それでは失礼いたします」

総務大臣も「市民にきちっと説明を」
田久保市長の学歴詐称疑惑、総務大臣も言及する事態に…。
村上誠一郎総務大臣
Q.経歴詐称は公選法違反につながるもので、立候補者自ら証明すべきだと思うが、選挙におけるファクトチェックのあり方について大臣としては?
A.「これは一番市民の信用を得るかどうかの重要な問題じゃないかと思います。市長自身において、市民をはじめとする関係者に、やはりきちっと説明されるべきものだと私は考えています」

田久保市長は辞職後「出直し選挙」出馬の意向
静岡・伊東市 田久保真紀市長(7日):「本当に申し訳ありませんでした」
「広報いとうに東洋大学法学部卒業と記載されていた件につきましては、それが事実に反する記事であることを認めたいと思います」
「地検に上申を致しましたのち、必要な手続きを終えましたら、速やかに辞任を致したい。改めまして、市民の皆様のご判断を仰ぐために、私は再度市長選挙に立候補したいと考えております」
卒業ではなく、除籍。疑惑の卒業証書は、提示せず検察へ。辞職して、出直し選に立候補。初当選から1カ月余り、新市長の学歴詐称疑惑に揺れる伊東市。学歴詐称疑惑に関する市への問い合わせは、1200件ほどにのぼっています。
前市長は「出直し選」出馬に意欲…「正常に戻す自信ある」
そうしたなか…。。
伊東市 小野達也前市長:「元より私が負けてしまったことで、こういうことが起きたと思っていますので、一つの責任は感じていますけれども」
3期目を目指した5月の市長選で敗れた、小野達也前市長。9日、静岡朝日テレビの取材に応じました。
伊東市 小野達也前市長:「やはり政治家ですから、言葉でしっかり説明する、あるいは物をちゃんと皆さんに提示する。ご自身のことですから、一番分かっているのは自分自身だと思います」
田久保市長は辞職を表明し、出直し市長選への立候補を表明。小野さんも、立候補に意欲を示しました。

新市立図書館については「民意を聞きたい」
伊東市 小野達也前市長:「私も落選はしたものの、2期市長を務めさせていただき、この状況を立て直すのにふさわしいかどうかは分かりませんけど、元に戻す、正常に戻す、そういう自信は持っています」
5月の市長選では、新しい市立図書館の建設計画が主な争点となり、田久保市長におよそ1800票差で敗れています(田久保市長 1万4684票 小野前市長1万2902票)。

伊東市 小野達也前市長:「民意が示された以上は一旦立ち止まって、ゼロからというか、1からスタートしなければいけない。もし仮に選挙に出ることになって当選させていただいて、就任したら、直ちに、民意を私の足でしっかり聞くことをしたいと思います」
