富士山静岡側で山開き 新たなルールに登山客は…

堀優奈アナウンサー 富士山富士宮口6合目
「富士山富士宮口5合目です。こちらに設置された受付小屋で事前に登録をした登山客がリストバンドを受け取っている」
今年から静岡県側でも導入されることになった、“新たなルール”。
受付小屋で入山証を提示し、リストバンドを受け取らなければ、登ることはできません。
専用アプリによる登録と事前学習も求められ、午後2時から翌日午前3時までの入山は、山小屋の宿泊が必須になりました。
山梨から 30代
「ちょっと分かりづらいところがあって、ちょっと苦戦した。こうやってある程度規制掛けてもらえるのは、我々からしたらすごい助かる」
アプリでの登録や事前学習が難しい人は、現地で講習を受けて、入山の手続きをすることも可能です。
滋賀から 50代
「富士宮口ルートを使うかどうか事前に決めていなかったのでアプリは使わずに。これぐらいしっかりしたことができれば本当にいいんじゃないかと思います」
入山料は4000円
今年から、これまで任意で募ってきた1000円の「協力金」を廃止。
山梨県と足並みを揃え、「入山料」として、4000円を徴収することになりました。
デンマークから 女性
「いい価格だと思うわ。お金を取ることで美しい環境を維持することができるし、適正だと思う」
神奈川から
「私は入山料賛成。富士山が世界遺産になって、きれいにキープしてもらうためにとてもいい案だと思う」
義務化された、4000円の入山料。
背景にあるのは、十分な休息を取らず一気に山頂を目指す「弾丸登山」や装備が不十分な「軽装登山」です。
去年、富士山では59件の遭難が発生し、10人が死亡しています。
10日もも一見、軽装の外国人登山者がいましたが…。
デンマークから
「うん、うん、大丈夫。もちろん(リュックを指さしながら)」
北アイルランドから
「雨を弾く服や体を温めるための長袖のジャンパー、替えのTシャツがリュックに入ってるよ」

午後2時になると
入山の規制がかかる、午後2時になると…。
堀優奈アナウンサー
「リストバンドの色もそれに伴って緑色から金色に変更されています」
ひと目でわかるように、時間によってリストバンドの色を変えていました。
新たなルールで始まった、富士山の夏山シーズン。
静岡県富士山世界遺産課 池ケ谷 達也 班長
「軽装登山の方も非常に少ないかなと見ていて感じたところです。事前学習のところであったり、山小屋の宿泊予約であったり、そうしたところをきちんと守っていただいて本当にひとりひとりが安心・安全に登れる山になってもらえればと思います」
富士山の開山期間は、9月10日までです。
