44億円の巨大金塊の展示終了…そのワケは「金相場の高騰」 8月からはレプリカを展示 静岡・伊豆市 土肥金山

片寄翔太アナウンサー:「伊豆市の観光施設、土肥金山に来ています。こちらの名物といえば…この巨大な金塊ですよね。重さ250キログラムの世界最大級の金塊。実はこの展示が7月末で終わってしまうんです」

金塊を触る客「持てない!」

両手で金塊を持ち上げようとする客「重いっすね…持って帰りたい」

44億円の巨大金塊の展示終了…そのワケは「金相場の高騰」 8月からはレプリカを展示 静岡・伊豆市 土肥金山

 黄金の輝きを放つ巨大な金塊。見たり触ったりして少しでも“金運アップ”をと、連日多くの観光客が土肥金山を訪れています。そんな目玉展示にいったい何が!?

44億円の巨大金塊の展示終了…そのワケは「金相場の高騰」 8月からはレプリカを展示 静岡・伊豆市 土肥金山

土肥金山 國分歩課長:「金相場が高騰しているので、保険料とかそういった管理コストも上がっておりまして、維持管理が難しくなってしまったというのが背景にあります」

 展示を始めた20年前はおよそ4億円だった金塊。それが近年の価格高騰によって14日時点でおよそ44億円と11倍以上に跳ね上がりました。こうした背景もあり、7月末での展示終了が決定したといいます。

44億円の巨大金塊の展示終了…そのワケは「金相場の高騰」 8月からはレプリカを展示 静岡・伊豆市 土肥金山

東京から80代女性
Q.ここで見られるのは最後だが?
A.「あ~そうなの、最後ね。じゃあ触らせてもらう」

沼津市民30代男性:「ここにいろんな歴史があったと思いますので、残してほしいなって気持ちはあったんですけど、いろんな維持費が高いというのもそうですので、仕方がないのかなと思いますけど、やはり寂しいですね」

 展示終了の知らせを聞きつけ、山梨から訪れたという人も。

山梨から50代男性:「7月で終わりっていうんで。もう触れないらしいんで」

 苦渋の決断を下した土肥金山。実は“不安”を抱え続けていました。

土肥金山 國分歩課長:「見ていただく機会が増えて嬉しい半面、狙われないかなという不安ですかね。あとは従業員の安全とか、ちょっと不安もあったので、少し安心はあります」

 金塊の展示は7月末まで。8月からはレプリカを展示する予定です。世界情勢の揺らぎや金融不安などを背景に、「安全資産」として注目を集めている「金」。

44億円の巨大金塊の展示終了…そのワケは「金相場の高騰」 8月からはレプリカを展示 静岡・伊豆市 土肥金山