“森の吸血鬼”マダニから感染…致死率27%のSFTSが増加 野生動物から感染も 静岡県
レジャーの機会も増える、夏休みシーズン。山登りやキャンプなどアウトドアを楽しむ人も多い中、今問題になっているのが、“森の吸血鬼”とも呼ばれる、マダニです。

ウイルスを持つマダニに噛まれて起きる感染症の一つ、「SFTS」=「重症熱性血小板減少症候群」。発熱や吐き気、出血症状などを引き起こし、重症化すると、死に至る恐れもあります。

今年に入ってからの感染者数は、8月10日までに135人と過去最高を更新。その致死率は、27%ほどとされています。静岡県東部に住む80代の男性はSFTSに感染し、7月3日に死亡。発症前に農作業をしていて、足にマダニに噛まれたとみられる傷があったといいます。

感染の確認は全国に広がっていますが、その一因とみられているのが野生動物です。野生動物に寄生していることが多いマダニ。
野生動物を扱っている動物園でも、マダニには細心の注意を払っています。
体感型動物園iZoo 白輪剛史園長:「エサとしてシカなどを使うんですね。園に持ち込まれるとき、猟師が捕った後はシカからマダニが逃げ出す動きが活発なんですね。その時に無防備にしていると噛まれてしまう可能性が高くなります。相当気をつけています」
