【リニア新幹線工事】大井川上流部の沢15カ所の現地確認を終え9月から11カ所の沢を調査へ JR東海

リニア工事に伴う生態系への影響を予測するため、JR東海は大井川上流部の沢の調査を9月から11カ所で行うことを決めました。
リニア新幹線を巡ってはトンネル工事による南アルプスの生態系への影響が懸念されていて、静岡県はJR東海に大井川上流部の沢の調査を求めています。
JR東海は20日開かれた静岡県の専門部会で、調査の前段階として行った現地確認を8月8日に、15カ所全てで終えたと報告。
このうち11カ所を9月からの調査の対象にすると説明しました。
残る4カ所は調査するには安全面で問題があるということです。
JR東海は9月から10月にかけて調査し、その後希少種など重要種の確定と、モニタリングの指標とする種類の選定を行うとしています。
またトンネル湧水による水温変化などについても議論されましたが、静岡県とJR東海の生物多様性に関する17の対話項目のうち、新たに対話が完了した項目はありませんでした。
平木省副知事
「静岡市が重要な沢だということで指摘していた3つの沢も含まれているので、静岡市と静岡県からの提案、指摘についてはJR東海の方でしっかりと対応していただけたんじゃないかと思う」