心霊スポットとして有名になっていた廃墟ホテル 損壊がひどく緊急性が高いとして市が緊急代執行に着手 静岡・下田市

心霊スポットとしてネットで有名になっていた静岡県下田市の廃墟ホテル。20日市が緊急代執行に着手しました。
建物を覆い隠すように生い茂った植物。
わずかに見える建造物もひどく損壊しています。
ここは、旧下田富士屋ホテル。
建物が危険な状態にあり、すでに隣接する建物に被害を与えているとして、市が所有者に代わって対応に乗り出しました。
2023年には火災も
2年半前には建物が半焼する火災も…。
木村秀平ディレクター(2023年1月)
「火災があったホテルの前です。ホテルの入り口には誰かが書いたものとみられる落書きが複数残されています」
廃虚はネットで有名な心霊スポットと化し、不法侵入も 相次いでいたといいます。
地元住民
「観光客の方が通りすがりに「あそこだよ心霊スポット」と言っていたりとか、(ホテルに)よく途中まで行って帰ってくる観光客とかは見たことがある」
動画を配信する目的で所有者の許可を得て、肝試しに訪れるケースも多いようで、動画配信サイトにはホテルの中で撮影された動画が多数アップされていました。

市も事態を把握し、所有者と協議してきましたが、徐々に連絡が滞るように…。
緊急性が高い場合などに 行政手続きを省略できる緊急代執行によって、20日崩落した一部建物の撤去に着手しました。
下田市による緊急代執行は今回が初めてで、工期は9月25日までの予定です。
費用およそ615万円は後日、所有者に請求します。
