SNSで大バズリ! 浜松市のリアルすぎる木彫りアーティスト

YouTube Video SNSで大バズリ! 浜松市のリアルすぎる木彫りアーティスト
動画を再生

 目を疑うほどリアルな作品で、いま、SNSでバズりにバズっているアーティストが浜松市にいます。一体、何のアーティストなのでしょうか。

●根方ゆき乃記者:
「こちらにあるのは、湯気が立つ温か~いお吸い物…ではなく、なんと!! 全て木でできている」

 Xで、13万いいね、表示回数はなんと990万回を超えるなど大バズりを見せているこちらの作品…。手がけたのは、浜松市在住でリアルすぎると話題の木彫りアーティスト、キボリノコンノさん(36)です。

 8月、静岡市で初めての展示会が開かれました。静岡県民おなじみのあのお菓子やつきたてのお餅のようなもちもちの豆大福など…。会場には本物さながらの作品の数々がずらり! 訪れた人たちをあっと驚かせていました。

●根方記者:
「皆さん問題です。こちらに5つのおいしそうなおせんべいが並んでいますが、1つだけ木彫りがある。どれか分かりますか」

Qじゃあ正解を聞いていいですか?
「正解は5番です」
「5番…これはわからない。脳が混乱する。まさにキボリアル」

●訪れた人(お母さん 静岡市):
「どれも本物にも見えるしどれも偽物にも見えてきちゃうねどんどん」

●子ども:
「全部本物に見えてきちゃうからすごいなと思う」

 また、作者自身も最高傑作と評価するあの作品も!

●キボリノコンノさん:
Qこの作品は何日くらいかかった?
「今まで作った中でも一番長くかかって1カ月くらい。お吸い物なので汁の中に具材が入っているが、何とか立体の木彫りで表現したくて、お椀の内側に水面の反射とか湯気を白く描くことで実現できた」

SNSで大バズリ! 浜松市のリアルすぎる木彫りアーティスト

 誰もが目を奪われる作品を一体どのように作っているのでしょうか。アトリエを見せてもらうと…。

●キボリノコンノさん:
Qいつもここで作業している?
「そうですね、ここで全て作っている」

Qいまは何をしているか
「新しい絵本を作っている最中で、そこに出てくるキャラクターのあるパーツを作っている」

 これまでに4冊の作品集や絵本を出版。11月中旬には新作絵本の発売を予定しているといいます。

 30種類ほどの彫刻刀に加え、モノの質感に合わせて使うやすりの数はおよそ200種類。また、アトリエには、こんな秘密道具も…。

●キボリノコンノさん:
Qこれメイク道具ですか??
「100均とかに行ってメイク道具コーナーに行って使えそうな画材になりそうなものを買い集めて。お吸い物の湯気をメイク用のブラシを使って描いたり」「最初濃いところをこれで描いた後にその後これでフワフワっと湯気を描いている」

Qあの湯気を生んだのはまさかのメイク道具?
「そうなんですよ(笑)これがなければ多分表現できなかった」

SNSで大バズリ! 浜松市のリアルすぎる木彫りアーティスト

 これまでおよそ200以上の作品を生み出してきたコンノさん。コロナ禍だった4年前は、県内の自治体で市の職員として働いていました。

●キボリノコンノさん:
「コロナが広がってきてだんだんリフレッシュができなくなってきて、仕事も重なってきたときに体調を崩して。病院に行ったらうつ病と言われて」

 その後は自宅で静養を続けていましたが、ある日…。

●キボリノコンノさん:
「コーヒーを飲んでいた。家で。コーヒー豆を見ていたら、茶色くて硬くてカサカサしていて木っぽいなと思った。これ木で作ったらそっくりにできそうだなと思って」

 第1号となった作品がこのコーヒー豆です。

●キボリノコンノさん:
「そっくりに作ったのが、クイズのようなコンテンツになり、楽しんでもらえるきっかけになった作品でもあるのですごくうれしい」

 作品をSNSに投稿すると、早速反応が。見てくれる人をもっと「驚かせたい」という思いから2023年、市役所を退職し、木彫りアーティストとしての活動をスタートさせました。

●ON キボリノコンノさん:
「木彫りの活動は自分も将来どうなっていくか分からないし、思い描いてもなかった世界で夢とか目標をあえて決めずに、いま楽しいというところを全力で楽しんでいろいろなことをやってみたい」

 人々に驚きと感動を与える存在となったコンノさん。多くのファンがこれから生み出される「キボリアル」な作品を心待ちにしています。

SNSで大バズリ! 浜松市のリアルすぎる木彫りアーティスト