静岡県が県立高校体育館のエアコン設置について検討 県立高校88校のうちエアコンが設置されている体育館はゼロ

 静岡県は、県立高校体育館のエアコン整備について、高校の再編計画の方向性や市町の防災計画などを踏まえて設置について検討する方針を示しました。

●無所属 遠藤行洋県議:
「まだ1校もない本県県立高校体育館のエアコン設置について、教育委員会の見解と今後の方針を伺う」

 本会議で無所属の遠藤行洋議員は、現在、県立高校88校のうちエアコンが設置されている体育館はゼロだと指摘。2024年、県立高校の体育館で、熱中症による搬送事案は12件あったとして(県教委へ報告があった件数)今後の設置方針について質しました。

 これに対し県教委は、少子化によって県立高校のあり方や再編について2026年度中に方向性をまとめる予定だと答弁。その上で設置について検討する方針を示しました。

●前澤綾子教育部長:
「高校再編計画の方向性や市町の防災計画などを踏まえて、投資効果や優先順位を考慮した設置方針を検討する」

 一方、静岡市では、2033年度までに全ての小中学校の体育館に空調を整備する方針を示しています。

静岡県が県立高校体育館のエアコン設置について検討 県立高校88校のうちエアコンが設置されている体育館はゼロ