伊東・田久保市長の対応に沼津市長も苦言 「記者会見での対応は説明責任を果たすことにつながる」
学歴詐称とそれにかかる対応が問題視されている静岡県伊東市の田久保真紀市長が、8月の定例記者会見で発表案件以外の質問に答えなかった対応について、近隣の首長からも苦言が出ています。

田久保市長は学歴詐称問題を追及されながら、報道陣の取材に応じていません。8月の会見では「案件以外は答えない」との姿勢を示し、報道各社が誠実な対応を求める要請書を提出しましたが、態度は変わりませんでした。
会見で田久保市長は「誤った報道がある」「決まっていないことが報道されている」などと主張し、自身の問題については口を閉ざしています。こうした対応について、伊東市と同じ県東部にある沼津市の頼重秀一市長は、22日の定例記者会見で「私はそういうことはしない」と一蹴。その上で「記者会見でしっかり対応することは、市民や各種団体への説明責任を果たすことにつながる」と指摘しました。
一方、田久保市長は、自身のSNSでメガソーラー問題など、市の見解と異なる発信を繰り返しています。これを受けて伊東市は8月、ホームページに「市長の個人アカウントは 伊東市の公式な見解を示すものではない」と掲載しています。

SNSの使い方について問われた頼重市長は「私も一個人として発信することはあるが、首長であることを避けては通れない」としたうえで、「首長や行政が発信するには信頼が極めて大事で、『適切に正確にタイムリーに』が重要だ」と強調しました。