田久保市長が提案の新ルール「市長就任時に学歴証明書提出」 自らの学歴問題もきっかけに 静岡・伊東市

田久保市長の学歴詐称問題をきっかけに、静岡県伊東市は市長就任時に卒業証明書を提出する新しいルールを設けると発表しました。市長自らの提案だそうです。
伊東市 田久保真紀市長
Q:おはようございます
A.「おはようございます」
Q:市長、きょうの定例会見、しっかりと質問受けていただけますよね?
A.「おはようございます」
29日の朝も挨拶のみで、報道陣の質問には応じなかった田久保真紀市長。
なぜかスマホをセッティング
植田結衣子アナウンサー:「田久保市長が市長室から出てきました。これから伊東市定例記者会見が行われます。市長の口からきょうはいったい何が語られるのでしょうか」
議会解散後、初めての定例会見。席に着いた田久保市長は、いきなりスマートフォンをセッティング。自分の目の前で、撮影を始めました。
伊東市 田久保真紀市長:「はい。そうしましたら、台風15号の被害状況報告からまいります…」
これまでの定例会見にはなかった、スマホの設置。記者も気になったようで…。
伊東市 田久保真紀市長
Q:すみません、さっきからすごくiPhone気になっているんです。
これは何を撮られているんですか。
A.「まだどう扱うかは決めておりませんけれども、自分の発言も含めまして、記録でとらせていただいております」
Q:自分側を撮っているということ?
A.「そちら側は映っておりません」
これまでにも自撮り写真と共に、SNSで活動報告を行っている田久保市長。
伊東市 田久保真紀市長
Q:市長は台風被害の翌日に視察に行かれておりますが、そのときの自撮りの写真をアップされているようですけれども、これにはどういった意図があるんでしょうか。
A.「特に意図はございません」

市長就任時に「学歴証明書」提出を義務付け
学歴詐称問題に関する質問には、きょうも一切応じませんでしたが、“次の市長”に対する、新たなルールを発表しました。
伊東市 田久保真紀市長:「伊東市長就任時に、経歴等の情報を取得する場合の事務手続きについて整理をいたしまして、適正に整理がなされることを目的としたものです」
発表されたのは市長就任時の資料提出について。就任から原則21日以内に提出するものとしてあげられたものの中には。
伊東市 田久保真紀市長:「最終学歴の学歴証明書」
市の広報誌に東洋大学「卒業」と掲載されながらも、実際には「除籍」だった田久保市長。
伊東市 田久保真紀市長
Q:ご自身のその学歴の問題っていうのが、今回こういうふうなことを決定するにあたって、きっかけにはなったんでしょうか。
A.「もちろんきっかけとしてはありますけれども、事務手続きの方をしっかり整えることによりまして、スムーズに確認がまいりますので、今回手続きを整理させていただきました」

今回の対応、田久保市長からの提案だったそうです。
伊東市 近持剛史企画部長:「他の市町を参考にしようと、他市の状況を調べましたけれども、県内では伊東市が初めてということで、他市においても伊東市のこの例があったので検討している自治体はあるということは聞いております」
田久保市長は今後、自身の最終学歴である高校の卒業証明書を提出するということです。