どうなる田久保市長…応援で3候補の陣営入り 『ステルス』疑われ「事実無根」と訴える候補も 静岡・伊東市議選

人口およそ6万3000人、観光の街・静岡県伊東市で行われている「田久保市政の継続か刷新か」を最大の争点に、定数20に対して30人が立候補した選挙戦は、19日に投開票日を迎えます。期日前投票は、前回2年前の1.4倍に。に市民の関心の高さをうかがわせます。
“事実上の主役”である、田久保市長も参戦。度々、マイクを握っています。
静岡・伊東市田久保真紀市長:「今回大義のない市議会議員選挙と言われました。でも、どうでしょうか。ポスターを見たら、たくさんの新人が声を挙げて手を挙げてくれました。どうしても私に対する賛否ばかりが取り上げられますが、それが全てじゃありません」
候補アンケートでは26人が不信任決議案に賛成
19日投開票の伊東市議選。選挙戦前、候補者に「田久保市長の不信任決議案に賛成か反対か」を尋ねたアンケート調査に、立候補した30人のうち26人が賛成の意向を示しています。不信任に反対する候補が7人当選すれば可決を回避できますが、現状では、田久保市長の失職は避けられない見通しです。
議会解散に打って出ましたが、“多数派工作”を仕掛ける構図にはなっていません。田久保市長はこれまで、自身に近い3人の候補者の応援に入っています。
伊東市 田久保真紀市長:「今回『田久保派』か、『田久保派じゃないか』みたいな色分けが多いんですけど、議員の仕事は誰々派ってありませんので」
Q.(選挙演説の)応援はどなたでもいいという考えを聞いたが…
A.「声をかけられれば誰のところでも参ります。はい、行きます」
こう話す田久保市長ですが、不信任への賛成を表明している候補者から、そんなお願いがあるとは考えられません。

「“ステルス田久保派”と言われるが、事実無根だ」と訴える候補も
不信任に賛成するとしている、“ある候補者”の演説では、「“ステルス田久保派”と言われるが、事実無根だ」との訴えが。田久保市政への“賛否”をアピールせざるを得ないとも言える状況ですが、候補者の8割が「不信任に賛成」と主張している中、それだけを判断材料に、投票先を決められるわけではありません。

「たった1日で9月の議会が終わった。その時に私の腹は決まった」
選挙戦も終盤のきのう、田久保市長は自身に近い候補者の個人演説会で…。
伊東市 田久保真紀市長:「今回、解散という決断をさせていただきまして、たった1日で、9月の議会が終わった。決算を含めて本当に大事な議会だったんです。それが1日で終わってしまった。私への不信任案が出た。私としては、9月の議会はちゃんと最後までやって、最後に私の不信任案を出してほしかった。その時に私の腹は決まりました。いい議員さん、1人でも多く出てもらって、この町のために働いてもらう、そういう議会が必要だと、私は本当にそう思っています」
伊東市議選は19日、投開票日です。
(10月18日放送)
