田久保前市長の失職に伴う市長選 立候補者は過去最多の見込みで「再選挙」の可能性も 静岡・伊東市

 2度目の不信任決議により田久保真紀前市長の失職に伴う伊東市長選挙(12月14日投開票)では現在5人が立候補を表明しています。

 前々回出馬したスポーツインストラクターの石島あけみ氏(58)、前市議の杉本憲也氏(43)、元市長の小野達也氏(62)、会社役員の黒坪則之氏(64)、NPO法人代表の岩渕完二氏(73)。

 さらに出馬の意向を固めた前市長の田久保真紀氏(55)、来週に出馬会見を行う一般社団法人専務理事の利岡正基氏(52)を合わせると7人となり、78年前に伊東市が誕生した1947年9月の第1回市長選の立候補者数5人を抜き、過去最多となる見込みです。

 候補者乱立によって懸念されるのが再選挙の可能性です。1位の投票数が有効投票総数の4分の1以上となる法定得票数に達しなければ「当選者無し」となり、選挙のやり直しするため再選挙することになります。前回の市長選(5月)の有効投票総数は2万7586票で法定得票数6896.5票となり、約7000票が必要です。また注目を集めた今回の市議選(10月)の有効投票総数は3万3140票で、これを基に市長選の法定得票数に換算すると8285票となり、有効投票総数が増えれば、それだけ法定得票数も上がり、4万票だと法定得票数1万票が必要となります。

 今回の選挙費用3700万円は立候補者8人を想定しており、13日、市の木村総務部長は「(再選挙になったら)改めて組みなおす必要があり、同じ金額を積み上げることになる。本当に心からそうならないことを祈っている」と胸の内を明かしました。11月17日には伊東市長選挙の立候補予定者説明会が予定されています。

伊東市役所
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