静岡市で生活保護受給者など3950人分の個人情報が流出 職員が列車内にバックを置き忘れる
静岡市は5日、生活支援課の職員が、生活保護受給者などの情報が記載された資料が入ったバッグを列車内に置き忘れ、3950人分の個人情報が流出したと発表しました。
静岡市によりますと2日午前8時ごろ、登庁していた生活支援課の職員がJR静岡駅で列車を降りる際、バッグを車内に置き忘れました。バッグの中には生活保護受給者とその親族や民生委員などの名前や住所・電話番号などのほか、一部の生活保護受給者のマイナンバーや病名などの情報が記載された資料が入っていました。
置き忘れから約4時間後に職員が紛失に気づき上司に報告。
職員が乗っていた列車は静岡止まりのホームライナーだったため車庫に戻っていて、資料を回収できたのは翌日3日の正午ごろだったということです。
生活支援課では、勤務時間外に生活保護受給者が死亡するなどの緊急事案に対応するため、受給者とその関係者の連絡先などが記載された資料一式を「休日夜間当番職員用ファイル」として、休日夜間当番職員が自宅へ持ち帰っていました。
資料を持ち帰ること自体は、年度を通して所属長が認めていましたが、持ち出す際の確認や記録は行われていなかったということです。
カバンを置き忘れた職員は「個人情報を持ち出す場合は、職員が必ず携帯し、体から離さない」という決まりを守らず、資料の入ったバッグは列車内の荷物掛けフックに掛けていたということです。
バッグを置き忘れた職員は「大変反省している。管理意識が低かった」と話しているということです。
静岡市は今後、「休日夜間当番職員用ファイルの持ち帰りをやめ、勤務時間外の緊急事案には庁舎に出勤して対応することとした。個人情報に関する意識・ルールを徹底するための研修を行う」としています。

