寿司桶にひしめく9種の刺身！「目利き」20年の魚愛　沼津市「お魚ダイニングhiro」

　「魚の目は生きているか、ふっくらとしているか」。 市場で魚を触り、脂の乗りを確かめるその眼差しは真剣そのものだ。店主の広瀬誠さん、通称hiroさんは、魚専門で20年のキャリアを持つベテランであり、自らも竿を握るほどの無類の魚好き。沼津市杉崎町にある「お魚ダイニングhiro」は、そんな彼が「自分で見て、納得したものだけ」を提供する、魚好きのためのパラダイスである。
　ランチタイム、客の多くが注文するのが、寿司桶でドーンと提供される「海鮮丼」だ。沼津港を中心に仕入れたネタは、鮮度もボリュームも圧倒的。 例えば、身が赤く柔らかいながらもパンチのある味の「アカサバ（ハチビキ）」や、脂が乗った「タチウオ」は皮目を炙って香ばしく。「ハガツオ」や、弾力のある「金目鯛」、そしてこれからの季節にとろけるような脂を蓄える「ブリ」。その日最高の9種類が、白飯の上にひしめき合っている。

　数量限定の「宝石丼」は、その名の通り海の宝石箱だ。新鮮な鮮魚をサイコロ状にカットし、キュウリ、卵、カニカマ、シラスと共に散りばめたバラちらし風。一口ごとに異なる食感と味わいが駆け抜ける。

　揚げ物で胃袋を満たしたいなら、「アジフライ定食」が正解だ。沼津港から仕入れた大きめのアジを厳選し、半身を5枚も使用するというボリューム重視の姿勢に感服する。脂の乗ったアジは、衣はサクサク、身はホクホクと柔らかく、凝縮された旨味が口いっぱいに広がる。

　運が良ければ出会えるのが、入荷次第の「ブリカマ定食」。脂の乗ったブリのカマを2枚使用し、秘伝のタレで煮付ける。中まで染み込ませず、あえて外側にタレを絡める濃いめで甘い味付けが、脂の乗ったカマと相性抜群。柔らかい身をタレに潜らせて白飯に乗せれば、至福の時間が訪れる。

　定食に付く「あら汁」は、魚介の風味が溶け出した滋味深い一杯で、ご飯と共に1回までおかわり無料という太っ腹ぶり。「安く提供して喜んで帰ってほしい」というの広瀬さんの心意気が9年続く人気の秘密だ。

お魚ダイニングhiro
沼津市杉崎町12-18
電話番号：055-923-7781
定休日: 火曜日
営業時間:11:00-14:30 L.O.14:00
※ランチは木金土日
17:00-23:00フードL.O.22:00/ドリンクL.O.22:30
Pあり