『田久保劇場』終えんか…失職からの再挑戦は大差で落選 「当落判明後に取材応じる」約束にも姿見せず 静岡・伊東市
遊説カーで到着する田久保氏(伊東市八幡野 7日)
「田久保真紀です。始まりの地・八幡野港に帰ってまいりました」
学歴詐称問題による失職を経て、再び挑んだ市長選。
前市長 田久保真紀氏(55):「こうやって信じてくれる市民がいる。私にしかできないことがあると言ってくれるなら、私は戦います。私だって、普通の生活がしたいですよ。普通の生活がしたい」
涙ながらに発した言葉は、人気絶頂で解散したアイドルのようでした。
良くも悪くも、知名度は抜群。
市民「家族みんなで応援してる」
田久保氏「泣いちゃいそうだからやめて。泣いちゃう」
“しがらみと利権政治”の改革掲げ
前市長 田久保真紀氏:「市民の力で立ち上がることが、今回は本当に大事です。私も喉から手が出るくらい応援してくれる組織がほしいですけど、それをやってしまったら、それは新しいしがらみになってしまいます」
掲げたのは、“しがらみと利権政治”の改革。
時には、サインを求められ…。
田久保氏「お名前いりますか?」
サインもらった人
Q.どちらから?
A.「きょう千葉県です。ずっと負けないでやってきたところですかね」
支援者:「田久保さんが元気出るかもしれないと思って、紫色にしてみました」
東京から:「僕も東洋大学中退なので、そこから興味を持った」
説明責任を果たさず市政に混乱
学歴詐称問題での説明責任を果たさないまま、市政に混乱をもたらした5カ月間。
田久保真紀氏(55)
Q.学歴の話はもうしない?
A.「はい」
Q.それはもう終わったという認識?
A.「はい。私としては精いっぱいやったと、そのように思っております」
熱心な支援者もいれば、強烈なアンチも。
陣営スタッフ「出て行ってください。出て行ってください」
田久保真紀氏:「メガソーラーの計画はこのままあらぬ方向に進むかもしれない。私が市長になって、中をひっくり返してみたらなんですか。裁判は負けそうになっている。もう一度ひっくり返すことができるのは私しかいない。あの立場にどうしても戻ってほしくないと言う人たちがいるなら、私は戻らなくちゃいけない」
“仮想敵”を作るのが、田久保流の政治スタイルです。
田久保真紀氏:「皆さんどうですかね。これで勝ち上がったら伝説です(会場笑い)。今回は本当にマイナスからのスタートでした。報道陣いっぱいいるので申し訳ないけど、あれだけ悪い報道しかされなくて、それでもこんなに市民の皆さんが励ましてくれて、「頑張ってくれ、負けないでくれ」って言ってくれる意味。この言葉の意味は、伊東市民にしか分からないのかもしれません。だけど、それが真実です」
どうなった取材の約束 報道陣は午前1時までスタンバイ
地元記者クラブに対して、田久保陣営からは結果判明後に取材に応じるとの回答が。ところが。
板垣亮記者:「田久保さんの陣営の方に説明させていただいて、そこで『きょうは来れない』と。『SNSでメッセージ等を出しますのでそちらをご確認ください』ということでした」
Q.来れないというのは本人の意思か
A.「そうですね、本人の意思…。私から多くは伝えられないんですけど、きょうは来れませんという形になりました」
Q.理由とかは
A.「ちょっとその辺りは、私の口からは申し上げられません。夜遅くまでお集まりいただいて申し訳ありませんでした。ありがとうございました」
「この後の予定についてはまったくの未定です」
15日朝早くに更新された、田久保前市長のSNSには…。
田久保前市長のSNSより:「これだけの逆境の中でも私を信じて支えてくれたみなさんの想いに感謝しかありません。今回の選挙戦で繋がったみなさんとの絆はいつまでも私の宝物です。この後の予定についてはまったくの未定です」

