市民は田久保前市長に「NO」 勝利したのは43歳の新人・杉本憲也氏 大勢の職員に迎えられ初登庁 静岡・伊東市

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全国が注目した選挙。市民は田久保前市長に「NO」を突き付けました。14日投開票が行われた伊東市長選。当選した杉本憲也新市長が初登庁しました。

杉本憲也氏
「ありがとうございます(バスに手を振る)。きょうからよろしくお願いします」

職員?
「よろしくお願いします」)

 混乱と停滞から、市政の推進へ―。

 そのかじ取り役として、伊東市民は“歴代最年少市長”の誕生を選びました。

杉本憲也氏 伊東市役所 午前8時ごろ
「誠心誠意、「働いて働いて働いて」、誰かの言葉じゃないですけど、やっていきたいと思います」

 市長選の“発端”をつくった田久保真紀前市長と、接戦を繰り広げた小野達也元市長。

 “市長経験者”を相手に、知名度不足をはねのけて、当選した杉本憲也さん。

杉本憲也氏
「本当に多くの方にご期待いただいた結果だと思う。初心を忘れずに、やれるところからすぐやっていきたい」

市議会と市民は

 43歳の歴代最年少市長の誕生に、田久保市政と対峙してきた市議会側は…。

伊東市議会 中島弘道議長
「投票率60%超と、市民も非常に関心を持っていただいたと思います。本当にノーサイドで、しっかり市長と二元代表制のもと、やっていきたいと思っております」

 2人も、小野達也元市長を支援していました。

伊東市議会 青木敬博副議長
「世代交代を望んでいる声もあったのかなと思います」

Q.田久保氏に4000票入りました

「正直に言って私は驚いております」

 今回の市長選に、伊東市民は…。

伊東市民
女性
「よかったです。応援した人が入りました」

男性
「今から長く生きる人のために市政を改革してほしいと思います」

伊東市民
「若い方で良かったんじゃないですか。」

伊東市民は
伊東市民は

初登庁

板垣亮記者
「午後1時を回りました、杉本新市長、登庁です。杉本新市長、初めての登庁、多くの報道陣、そして職員からは多くの拍手で出迎えられています」

「今一礼をして入っていきます。花束が渡されました」

伊東市 杉本憲也新市長 
「皆さん、ありがとうございます。声が変ですけど、これからよろしくお願いします。必ず実現します。ありがとうございます」

中島弘道議長
「お願いします。」

杉本憲也新市長
「こちらこそお願いします。」

中島弘道議長
「期待しています。」

杉本憲也新市長
「一緒にいい町にさせてください。よろしくお願いします」

 そして…。

伊東市 杉本憲也新市長 
「失礼します(座る)」

Q.座り心地の感想は?

「硬いですね、本当に硬い。ここにずっと座ってないで、現場に出てしっかり働けということだと思うので」

午後4時。新たな市長として職員への訓示を行いました。

伊東市 杉本憲也新市長
「皆さんがいなければ、この伊東市は絶対に守れなかったと思います。きょうからは私が皆さんと一緒に、この伊東市政を前に進めていきたいと思います。今までのしがらみや慣例にとらわれず、どんどん市民の皆さんの思いを実現させていきましょう」

職員に訓示
職員に訓示

田久保前市長は

 1万3000票余りを獲得した杉本新市長に対し、4000票余りにとどまった田久保前市長。

前市長 田久保真紀氏(55)
「こうやって信じてくれる市民がいる。私にしかできないことがあると言ってくれるなら、私は戦います。私だって、普通の生活がしたいですよ。普通の生活がしたい」

 学歴詐称問題での説明責任を果たさないまま、市政に混乱をもたらした5カ月間。

前市長 田久保真紀氏(55)7日

Q.学歴の話はもうしない?

「はい」

Q.それはもう終わったという認識?

「はい。私としては精いっぱいやったと、そのように思っております」

 選挙期間中、熱心な支援者もいれば…。

 強烈なアンチも…。

陣営スタッフ
「出て行ってください。出て行ってください」

 予定していた街頭演説を見送ったこともありました。

前市長 田久保真紀氏(55)
「皆さんどうですかね。これで勝ち上がったら伝説です(会場笑い)。あれだけ悪い報道しかされなくて。それでもこんなに市民の皆さんが励ましてくれて、「頑張ってくれ、負けないでくれ」って言ってくれる意味。この言葉の意味は、伊東市民にしか分からないのかもしれません。だけど、それが真実です」

 14日地元記者クラブに対して田久保陣営からは結果判明後に取材に応じるとの回答が…。

 ところが…。

板垣亮記者
「田久保さんの陣営の方に説明させていただいて、そこで「きょうは来れない」と。「SNSでメッセージ等を出しますのでそちらをご確認ください」ということでした」

 15日朝早くに更新された、田久保前市長のSNSには…。

田久保前市長のSNSより
「これだけの逆境の中でも私を信じて支えてくれたみなさんの想いに感謝しかありません。今回の選挙戦で繋がったみなさんとの絆はいつまでも私の宝物です。この後の予定についてはまったくの未定です」

 田久保前市長をめぐっては市議会百条委員会による地方自治法違反の疑いなど、複数の容疑で刑事告発されていて、今後は捜査の行方について注目されていきそうです

前市長 田久保真紀氏(55)
前市長 田久保真紀氏(55)
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