「静岡16号」…10年ぶり静岡県発イチゴの新品種 特長は『猛暑に強い』その研究最前線にカメラが 静岡・磐田市
記録的猛暑などをきっかけに物価高が続いた2025年。クリスマスに欠かせないイチゴも例外ではありません。そんななか…。
古賀りなアナウンサー:「およそ10年ぶりに静岡県発のイチゴの新たな品種が誕生するんです」
画期的な静岡イチゴになると期待をしています!
県内で新たに開発されたイチゴの新品種「静岡16号」。価格高騰の救世主となるのか!? テレビ初潜入!最前線を取材しました。
磐田市にある静岡県農林技術研究所。この場所で“画期的なイチゴ”の研究が進められています。
古賀アナ×静岡県農林技術研究所 望月達史(さとし)さん
望月さん:「こちらが、静岡16号を栽培をしている温室になりますので、ぜひどうぞ」
古賀アナ:「いいですか?」
望月さん:「ちなみにテレビカメラは初めて入っていただくという感じになりますので、よろしくお願いします」
古賀アナ:「テレビ初ということで、貴重な機会です。ありがとうございます。お邪魔します。すごいあったかいです。ずらっとイチゴの苗並んでますね。そして札がたくさんついていて、16号と書かれてますよ。まさに今研究中ですね」
これまで「紅ほっぺ」や「きらぴ香」を生み出した静岡県。この温室では「静岡16号」も含めた3種類、およそ740株が研究のために植えられています。
望月さん:「こちらが静岡16号になります。こちらは9月の中旬頃に、こちらの圃場に定植しまして、だいたい11月の中旬頃からもう既に収穫が始まっているという状態です」
きれいなツヤのある果実で、フワッと甘い香りがするという「静岡16号」。
望月さん:「こちらが果実になります」
古賀アナ:「ありがとうございます。これがまだ世に出回っていない静岡16号ですね。すごくきれいですよ。もう真っ赤でつやつやでキラキラ輝いてます。宝石みたいです。しかも香りがとても強いですね。イチゴのいい香りが広がってます」
はたして、気になるその味は?
古賀アナ:「静岡16号いただきます。すごくもう本当に他のイチゴよりも何か水分量が多い感じがするんですけど」
望月さん:「そうですね、ちょっとジューシーな感じの味わいはあると思います」
古賀アナ:「そうですよね。酸味は穏やかで甘みも上品なんですけれども、味わいがとても濃くて、本当に洗練されたイチゴですね」
味は間違いないことが分かった「静岡16号」。ただ、このイチゴの“使命”は他にあります。
望月さん:「特にこの静岡16号は、猛暑でも十分に年内に供給できる、そういった品種として期待できると思っている」
夏から秋にかけての猛暑によって成長が遅れ、現状では最も需要があるクリスマスシーズンに価格が高騰するイチゴ。実際、番組が静岡市内の複数のスーパーに取材をしたところ、24日時点で1パック700円後半から1000円台と、例年に比べても高くなっているといいます。
ちなみに「静岡16号」。現在名前を募集中。
望月さん:「ぜひですね、愛着がわくような名前を皆さまに考えていただいて、応募をいただけるとうれしく思っています」
価格高騰の救世主となるのか? クリスマスの命運は静岡から生まれた新たなイチゴに託されているかもしれません。
【イチゴの名前募集】
発表:2026年秋以降の見込み。
募集期間:2026年1月5日(月)まで
応募資格:静岡イチゴを応援してくださる方
詳細:農林技術研究所|静岡県公式ホームページ
