【独自】静岡県内で新たな活断層を確認 調査した研究者が初めてリスクを明らかに 活断層が引き金となった阪神・淡路大震災から17日で31年
活断層が引き金となった阪神・淡路大震災から17日で31年。静岡県内でも12月、新たな活断層が確認され、その活断層を調査した研究者が初めてリスクを明らかにしました。
31年前の1月17日、阪神・淡路大震災が起きました。6000人以上が犠牲になった震災は、活断層が原因で起きました。
12月、国土地理院から全国で新たに確認された活断層が発表されました。実はその中には静岡県のものも。
●川﨑豊記者:
「富士宮市上稲子地区にやってきました。年末に発表された西乗川断層が今見えている山の辺りに通っているのではないかと推測されています」
●中央大学理工学部 金田平太郎教授:
「今回確認されたのは静岡県の東部、富士宮市から(山梨県)南部町にかけての約7キロぐらいの区間で新たに活断層が見つかりました」
西乗川断層を2024年に調査した活断層を専門とする中央大学の金田平太郎教授。西乗川断層は山梨県南部町上佐野地区西乗から静岡県富士宮市上稲子地区北ヶ谷戸にかけて延びる断層で、今回新たに確認された活断層です。
これは静岡県と山梨県の県境にある石神峠付近を航空レーザー測量で撮った画像です。矢印の位置に、過去に活断層が動いた段差が表れているのが分かります。
実際にこの付近で撮られた写真です。
●中央大学理工学部 金田平太郎教授:
「こちらが山で、こちらが谷なんですけども、谷の方が隆起を、相対的に隆起をして上がっていて、そういう普通の重力の作用では起きえないような動きをしていて、こういうものは活断層であるというふうに判断をします」「踊り場みたいになっていて、これは元々一続きだった斜面がこういうふうにずれたと。こちら側が隆起をしてずれたという。2、3m、場合によっては数mぐらいずれてますね」
その上で金田教授は地震のリスクを初めて明らかにしました。
●中央大学理工学部 金田平太郎教授:
「具体的な規模でいうと、大体マグニチュード7前後以上の地震でないと、地表に痕跡を残さないということが知られてますので、この西乗川断層につきましても、単独で動いた場合ではマグニチュード7前後ないし、それ以上の地震というのが想定されます。阪神大震災級の地震を発生させる可能性があるというふうに考えていいと思います」
阪神・淡路大震災はマグニチュード7.3、断層の長さはおよそ10キロとされています。31年前の大震災のような地震のリスクが静岡にも。現地を訪ねました。
●住民(50代):
「いやびっくりです」
Q今までそういう何か断層があるとかっていう話ってありました?
「私は聞いたことなかったですけど、初めて聞いてちょっと不安でしかないです」
上稲子地区で数百年続く家に住む区長も。
●上稲子区長 佐野良文さん:
「そうそう。このすぐ上だね。ここはね、そんなに地震の不安っていうのはあんまりなかった地域なんだよね。私も年齢いうと、ちょっと70過ぎてるんだけども、その間に、この辺っていうか、こんな話は初めて」
この地区には1184年に死去したとされる平維盛のものと伝わる墓や数百年も続く棚田があり、地震の被害の伝承はありませんでした。
今回確認された断層も、どのくらいの間隔で地震を起こし、直近でいつ動いたかなど活動履歴は不明で、これから詳細な調査が必要となります。
断層を調査した金子教授。神戸市出身で、大学生の時に経験した阪神・淡路大震災をきっかけに研究者の道を志したといいます。
●中央大学理工学部 金田平太郎教授:
「大学時代は京都にいましたので、京都もかなり揺れましたので、それを契機により地震の対策に役立つような研究がしたいと。そういう研究室を選んだという一つの契機になった。私にとっても非常に大きなイベントでした」
南海トラフ地震など海溝型の地震に注目が集まりやすい静岡県ですが、活断層型の地震にも注意を向けてほしいと願います。
●中央大学理工学部 金田平太郎教授:
「兵庫県南部地震(阪神・淡路大震災)の直後っていうのは活断層が注目をされて、今度はこの東北の地震(東日本大震災)になると津波だ津波だっていうふうになって、今度はちょっと活断層の方が少し手薄になってる。どちらに対してもバランスよく備えないといけないって、そこを改めて強調しておきたいと思います」
西乗川断層がどこを通っているか、また静岡県にあるほかの活断層の場所については国土地理院のホームページから確認することができます。
