自民圧勝でどうなる国会 野党「数が多いからこそ少数意見に耳を傾けて」 ところで野党第一党はどこ?
16日午後、拉致被害者の家族らと面会した高市総理。
高市早苗総理大臣:「この拉致問題の解決は、私に課せられた私の使命だと思っています。日朝双方が共に平和と繁栄を享受できる未来を描けるように、金正恩委員長と首脳同士で正面から向き合う覚悟をしております。やれる限りのあらゆる手段を尽くして、私の代で何としても突破口を開いて、具体的な成果に結びつけていきたい」
去年、就任直後に実現した日米首脳会談では、拉致被害者家族とトランプ大統領との面会を実現させるなど、拉致問題の解決に意欲を示してきました。
拉致被害者家族会 横田拓也代表:「高市総理におかれましては、全拉致被害者の一括帰国を実現する、決める政治を実現してほしいと思います。高市総理を信じています」
日本維新の会 吉村洋文代表:「38(議席)の目標でしたが、そこに届かず36ということで、非常に厳しい選挙結果になったかと思います」
15日、大阪市内で常任役員会を開いた日本維新の会。この場で、吉村代表の続投が決まり、次の内閣改造の際に、維新から閣僚を出すかどうかも議論されました。
日本維新の会 藤田文武共同代表:「皆さんから特にネガティブな意見はありませんでした」
18日に召集される、特別国会。焦点のひとつが、新年度予算の成立時期です。13日、高市総理は自民党の梶山国会対策委員長や萩生田幹事長代行ら、党幹部を総理官邸に呼び、こう指示していました。
高市早苗総理大臣
「私は年度内の成立を諦めていません。国民生活のために頑張ってほしい」
野党は
通常、予算案は1月下旬ごろに衆議院で審議入りし、衆議院と参議院でそれぞれ1カ月ほどかけ、3月末までに成立するのが一般的です。しかし、すでに2月後半。年度内に予算を成立させるためには、ほぼ“倍のスピード”で審議する必要があります。
中道改革連合 小川淳也新代表:「数が多いからこそ、少数意見に丁寧に慎重に謙虚に耳を傾ける姿勢で居続けてもらうことを求めたいと思います」
壊滅状態となった党の立て直しを担うことになった、小川新代表。代表選で争った階猛氏を、幹事長兼選対委員長に起用する方針を固めました。代表代行には、公明出身の山本香苗氏を起用し、女性の登用と党内融和をアピールする形です。17日にも新執行部の体制を決める見通しとなった中道。ただ、参議院では立憲民主党と公明党が存続し、新党への合流は見送られる事態に…。
そこで今浮上しているのが、“野党第一党問題”です。
国民民主党 玉木雄一郎代表:「不思議なことなんですけど、衆参合わせるとうちが野党第一党なんですよね。衆参合わせて50議席を超えている野党はうちしかいないんですね」
15日に放送されたNHKの「日曜討論」では、野党第一党の出席者が座ってきた席に、国民民主党の榛葉幹事長が着席。中道の小川代表が、その隣に座りました。
国民民主党 榛葉賀津也幹事長:「実質我々が野党第一党になりましたので、責任ある政党として、しっかりと結果を出す国会にしていきたい」
国民民主党が“野党第一党扱い”となる中、小川代表は…。
中道改革連合 小川淳也代表:「この国会は、衆議院では(野党)第1会派なので、政権監視の仕事はしていきたい。一方で、党としてのアイデンティティーを確立し直す国会にしていきたい」
自民党の圧勝に終わった衆院選。懸念されるのが、新人議員らの「失言」や「不祥事」です。今回当選した自民党議員316人のうち、新人は66人。自民党は17日、新人議員を対象とした政策やSNSに関する研修会を開き、議員としての心構えなどを徹底する方針です。
不安定なマーケットをめぐっても動きが…。高市総理はまもなく、日銀の植田総裁と会談する予定です。衆院選後、初めてとなる会談。経済や物価の動向などについて、意見を交わすとみられます。16日発表された、去年10月から12月のGDP=国内総生産の実質成長率は、2期ぶりにプラスとなりました。実質GDPの伸び率は、前の3カ月と比べてプラス0.1パーセント、年率換算でプラス0.2パーセントでした。前期の大きな押し下げ要因だった輸出は、トランプ関税の影響が一巡したこともあり、マイナス幅を縮小しました。GDPの半分以上を占める個人消費は、エアコンや携帯電話などの売れ行きが好調だった一方で、物価高による節約志向も受けて、飲食料品や外食が伸び悩み、プラス0.1パーセントにとどまりました。
三菱UFJリサーチ&コンサルティング 小林真一郎主席研究員:「想定していたよりも景気の回復力が弱いのではないか。そういう可能性を示唆する結果である。今後の景気については、やはり内需の動向次第、物価が安定するか、それから春闘できっちり賃上げ率が達成されるかどうか、これが大きなポイントになると思います」
高市政権が掲げる「責任ある積極財政」の影響も注目されます。“高市一強”とも言われる状況に、政界の地図がガラリと塗り替えられた今、政治はどのように変わっていくのか…。
新しい景色となる特別国会が、18日から始まります。