ワクチン接種来月12日の週から 配分は2000人分、高齢者は22万人 静岡市
静岡市の田辺信宏市長は25日の定例会見で、65歳以上の高齢者に対するワクチン接種の具体的なスケジュールを発表しました。
静岡市 田辺信宏市長:「静岡市ではまずは施設でのクラスター発生防止を重要視する観点から、高齢者施設に入所されている市民の皆さんから接種をスタートしていくことにしました」
計画では、まずワクチンが来月5日から23日までに、国から県に約2万回分、1万人分が出荷され、静岡市ではこのうち4000回分、2000人分が配分されます。
この最初の分について、万が一、副反応が出た場合も対応できるように、介護療養施設や老人保健施設など医師が常駐する
施設の入所者を優先し、来月12日の週から接種するということです。
静岡市の高齢者は約22万人で、はじめの配分で接種できるのは全体の1%ほどです。そのほかワクチンの供給量を踏まえ、80代、70代など年代の高い順に高齢者の接種を行うことも検討していて、来月下旬から接種券を発送する予定です。また、接種を促すためにこんな支援策も。
静岡市 田辺信宏市長:「接種会場までタクシーの移動で楽ちんにという触れ込みで『楽ちんタクシーサポート』、略称で『らくタク事業』の実施を決定しました」
この事業では接種会場へのタクシー代の一部を補助します。補助額は1回の乗車で500円まで、2回の接種の往復分で最大2000円までで、市は高齢者およそ8万人の利用を想定しています。
静岡市 田辺信宏市長:「年度の切り替えに伴い、人の動きが活発になり、再び感染者が増加することを懸念している。桜が開花し、本来ならば心うきうきする季節だが、もう少し引き続き感染防止対策の徹底にご協力いただきたい」