「採算が取れない事業をやるわけにはいかない」海洋文化施設は業者との契約を解消し計画を白紙に戻す方針を表明 静岡市・難波喬司市長
静岡市 難波喬司市長
「ずっとやっていたことが、こういうことになったのは本当に残念。物価高騰とか契約書の問題とか、とにかく動きが取れなくなってしまったので、そこはご理解をいただきたい。いずれにしても本当にこういう事態に至って申し訳ないと思っております」
2017年に始まった、海洋文化施設の建設計画。
建設予定地は、清水港の日の出(ひので)ふ頭エリアです。
31日の白紙撤回に至るまで、紆余曲折がありました。
最大のネックとなったのは、事業費の上振れです。
当初は240億円とされていた事業費は、物価高騰のあおりを受けて、70億円以上の大幅な増額に…。
田辺市政のもと、静岡市は事業費のうち169億円を支払う契約を締結していましたが、これに異を唱えたのが、後任の難波市長でした。
静岡市 難波喬司市長
「正直申し上げると、私は疑問を持っているが、すでに契約が済んでいるので何ともしがたい」
静岡市 難波喬司市長
「採算が取れない事業をやるわけにはいかない。契約がおかしい。明らかに契約が適切ではない」
そもそもの契約に問題があると、痛烈に批判していました。
そして、31日表明された計画の“白紙撤回”。
今後、事業者側と契約解除に向けて協議していくことになります。
静岡市 難波喬司市長
「物価高騰に対して、市も(事業者の)SPCも、対処する方法がないということです。市が負担するにも限度額がある。SPCの負担にも限度額がある」
Q.契約の解除はスムーズにいきそうでしょうか?それとも難航しそうでしょうか。
「双方の見解の相違がありますので、それが合意するというのはそれなりの時間を要すると思います」
今後、焦点の一つとなるのが、建設予定地の活用方法です。
静岡市 難波喬司市長
「まず契約の解消に向けた協議を進めるということで将来についてはその先だと考えています。海洋に関する博物館機能が必要かということになると、それはこれから議論が必要かなと思います」
大型事業をめぐる方針転換に、静岡市民は…。
静岡市民20代女性
「子どもと行きたかったので、なくなってしまったのは悲しいですね」
Q:こういう水族館があったらどうだった?
「いきたかった」
静岡市民20代男性
「癒やしの施設ができなくなるというのは、自分としてはちょっと悲しい」
静岡市民40代女性
「白紙じゃなくて、考え直すとか、保留みたいな感じにはできなかったのかなって思います」