緊迫が長引く中東情勢の影響で 静岡県内の塗装業界にも深刻な影響が…「かなりの大打撃」
長引く中東情勢の緊迫で、供給不足となっている原油。この影響は県内の塗装会社にも及んでいて、業者から不安の声が上がっています
佐野塗装 佐野範宜社長
「かなり大打撃というか、業界にとっては厳しい状態になっている」
静岡市にある、塗装会社「佐野塗装」。
橋梁や鉄塔といった公共の建造物や、住宅などの塗装を行っています。
塗装に欠かせないのが、「シンナー」です。
今、このシンナーが入手困難となっていて、仕入れ価格は以前の1.7倍ほどにまで、急激に上がっています。
佐野塗装 佐野範宜社長
「(元々は)一缶約16リットルで3500円ぐらいが、75%上がって6000円強で入ってきている」
原油から精製されるナフサによって作られる「シンナー」。
プラスチックなどの原料にもなるもので、供給不足が危惧されています。
塗装において、シンナーはどんな役割があるのでしょうか?
佐野塗装 佐野行司執行役員
「こちらが塗料になるが、こちらが希釈材、塗料シンナーですね。これを5%~10%程度の量でもって。塗料に入れる。このかくはん機でかくはんします。(~かくはん見せる)」
堀優奈アナウンサー
「シンナーを入れないとどうなる?」
佐野塗装 佐野行司執行役員
「表面の肌が悪くなるというか、ボコボコになる。水肌状になる。そうすると、品質的にも良くないし、美観的にもよくない。量的には少ないが非常に重要な材料になる」
特に、屋外で油膜の劣化を防ぐには、シンナーで薄めた塗料が適しているそうです。
現在、大幅な仕入れ価格の上昇だけでなく、出荷停止となっているメーカーも出てきているといいます。
シンナー以外にも、作業に不可欠な養生テープやビニールシートなどの石油系製品も、業者から3カ月後は入荷できるか分からないと言われているそうです。
佐野塗装 佐野範宜社長
「(仕入れ価格が)75%上がってでも入ればいいが、入らないとなると本当に仕事にならない
堀優奈アナウンサー
「静岡市にある工具や資材などを扱う業者向けの小売店に来ています。こちらも売り場に変化が出ているようです」
およそ6万点の工具や資材を取り扱う、職人御用達の店、「ハードストック」。
商品棚には、「次回入荷未定」と書かれたポップが…。
建築塗装業(50代)
「全く手に入らない状況で死活問題ですよね」
1日に20件以上の問い合わせがあるそうです。
ハードストック静岡 杉浦光 店長
「次回の入荷予定だと(仕入れ価格は)1.5倍と連絡が来ていて、次回入荷が未定なので、その次の値上がりが乗っかる可能性もある。値段ではなく、ないと困るものなので、我々も可能な限り供給できるように努力している」