水揚げは順調なのに… 燃料不足でシラス漁も制限 静岡県内にも先行き不透明なイラン情勢の影響
先行きが不透明なイラン情勢。最盛期を迎えたシラス漁は、燃料不足により出漁制限を余儀なくされましたが、一時的に制限が解除されました。
●アメリカ トランプ大統領:
「彼らはさらに3週間停戦し、攻撃を禁止することで合意した」
イスラエルとレバノンが3週間の停戦延長で合意したと明らかにした、トランプ大統領。イスラエルのネタニヤフ首相とレバノンのアウン大統領を数週間のうちにホワイトハウスに招く考えを示し、年内の和平実現に向けて、「可能性は高い」と期待感を示しました。
ただ、アメリカとイランの協議の行方は不透明さが募るばかりです。
●トランプ大統領:
「イランは、指導者が誰なのか見極めるのにとても苦労しています。戦場で惨敗を喫している『強硬派』と全く穏健ではない『穏健派』との内紛は、まさに狂気の沙汰です」
緊張状態が続くイラン情勢。穏健派のアラグチ外相がホルムズ海峡の“完全開放”を宣言した次の日、革命防衛隊は商戦を銃撃しました。イランの実質的な決定権者が誰なのか見えず、和平交渉は暗礁に乗り上げています。
●イラン ガリバフ国会議長:
「イランには強硬派も穏健派も存在しません。我々は皆『イラン人』であり、『革命家』です。国民と政府の鉄のような団結と、革命最高指導者への絶対的な服従をもって、我々は侵略者たる犯罪者にその行いを後悔させてみせます」
攻撃開始以降初めて、イランが船舶2隻を拿捕(だほ)するなど、緊迫状態が続いている、ホルムズ海峡。焦点の一つとなっているのが、機雷の存在です。
●ワシントン・ポスト:
「国防総省は議会への報告で、イランがホルムズ海峡とその周辺に20個以上の機雷を敷設した可能性があり、これを完全に除去するには6カ月かかる可能性があると伝えた。紛争の経済的影響が今年の後半、あるいはそれ以降まで続く可能性があることを意味する」
トランプ大統領は自身のSNSに、「ホルムズ海峡で機雷を敷設する船舶は小型船でも撃沈するようアメリカ海軍に命じた」と投稿。
アメリカ軍が機雷の除去を継続中だとした上で、「活動の規模を3倍に拡大するよう指示する」としています。
イラン情勢によって、静岡が誇る“旬の味覚”にも暗い影が…。
船から水揚げされたのは、今が旬の「シラス」…! 新鮮なシラスは、透明感があり身がしまってプリッとした触感が特長です。
●仲買人:
Q.いかがですか?
「めっちゃいいです。プリプリですね」
御前崎港でも、3月から始まったシラス漁。去年の同じ時期に比べ、およそ2倍の水揚げ量と順調な滑り出しでしたが、4月に入ると…。
●漁業関係者:
「あすお休みです。あさってもお休みです」
●漁師:「(漁に)きのうは出ていない。軽油もないし」
船の燃料となる、「軽油」が調達できない事態に…。燃料不足のため、通常は週6日行うシラス漁をやむなく週2日に制限していました。
23日、港を訪れると…。一時的に軽油が調達でき、漁の制限を解除していました。
こちらは船の燃料となる「軽油」と、釜揚げなどシラスの加工に使う「重油」のタンク。それぞれ200キロリットルを貯蔵することができます。
●南駿河湾漁業協同組合 松井功課長:
「こっちが70キロぐらい」
一時的に補充したとはいえ、まだ半分にも満たない量です。
御前崎にあるもう1か所の軽油のタンクでも補給作業が行われていました。
軽油を運ぶドライバーに話を聞くと…。
●液体運送業者 大井川輸送:
「通常通りは戻っていないですね、少ないです。この先、油が入ってこないと運びたくても運べないじゃないですか、それが心配」
燃料不足は、シラスの取引価格にも影響を与えています。
3月の漁の初日には、1カゴ30キロで2万円から3万円程度だったものが、燃料不足による出漁制限のときには、6万円以上で取引されたことも…。
●仲買人:
「(漁の制限がかかり)水揚げが少なくなれば値段は上がりますね。そうなってはもらいたくない。本当に今後どうなるのかなって」