土石流災害の被災地で卒業式 児童「前に向かって進んでいきたい」 静岡・熱海市 伊豆山小学校
去年7月に大規模な土石流災害が発生した熱海市の伊豆山小学校でも卒業式が行われました。「前へ向かう向くシンボルに」。子どもたちの巣立ちです。
卒業生:「過去にはどう頑張っても戻れないし、だったら過去を見てる、昔を見てるよりも前に向かって進んでいった方が良いと思ったから中学ではいろんなことにもチャレンジしていきたいし、勉強とかも難しくなってくるから、何事も頑張っていきたいです」
熱海市立伊豆山小学校 国原尋美校長:「地域が中々まだ復興の途についたばかりというか、あそこの場所はまだ完全に直らないわけですけども、でも前に向かい始めたという1つのシンボルに、子どもたちの笑顔はなるかなと思っています」
卒業証書授与
「卒業証書。あなたは小学校の全過程を終了したので、これを証明します」
児童:「ありがとうございます」
熱海市立伊豆山小学校。18日午後、行われた卒業式。7人の6年生が巣立ちの日を迎えました。
去年7月に発生した土石流災害の現場の近くにある伊豆山小学校。校舎に被害はなかったものの、通学路で土砂の搬出作業が行われたことから児童たちは発災後、市内の別の学校で授業を受けました。
発災4カ月後、地域の人に迎えられて、伊豆山小学校での授業が再開。そして18日、慣れ親しんだ学び舎で、卒業式を迎えることができました。
熱海市立伊豆山小学校 国原尋美校長:「7月、伊豆山を悲しみに包む土石流災害。心を悩ますことも多かったでしょう。限られた条件の中で出来る活動を見つけ、協力しながら乗り越えた経験を将来に生かしてくれると信じています」
卒業式では校長先生が、7人の児童、1人1人に向けてメッセージを送り、6年間の学校生活を振り返りました。
卒業生 女の子:「地域の皆さんが色々とやってくれたり迎えてくれて、みんなが明るく学校に行く事ができたので、すごい感謝の気持ちです」