夏本番を前にウェットティッシュに“ナフサショック”直撃 書き入れ時の値上げに企業も頭抱える 

 イラン情勢の長期化によって、流通の不透明さも長引いています。その影響は、これから迎える夏に活躍する、“あのグッズ”にも。 1973年創業、静岡市に本社を置く「コーヨー化成」。県内3カ所に工場を構え、手掛けている主力商品が…。

増田高容ディレクター:「様々な業界で注目されているイラン情勢。県内のこちらの会社にも影響が出ているといいます」

夏本番を前にウェットティッシュに“ナフサショック”直撃 書き入れ時の値上げに企業も頭抱える 

コーヨー化成 三ツ橋崇浩部長:「こちらが当社で製造・販売している自社ブランドのウェットシート。除菌シートや汗拭きシート以外にも様々な用途のウェットティッシュを自社で開発し、製造・販売している」

 自社でおよそ40種類のウェットティッシュを製造。委託生産も含めると、300種類近くにのぼるそうです。

夏本番を前にウェットティッシュに“ナフサショック”直撃 書き入れ時の値上げに企業も頭抱える 

@コーヨー化成五貫島工場

コーヨー化成 三ツ橋崇浩部長:「こちらがウェットティッシュを作っている現場になる」
Q.どういった作業を?
A.「(シートになる)不織布の加工から充てん、包装、梱包まで一貫した生産を行っている」

 生活に身近なウェットティッシュも、イラン情勢の影響を大きく受けています。

コーヨー化成 三ツ橋崇浩部長:「不織布の原料がポリエステルとレーヨンの複合繊維になっているが、ポリエステルが石油由来のナフサから作られているので、10%~15%価格が上昇している」

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 不織布の高騰に加えて…。

コーヨー化成 三ツ橋崇浩部長:「ボトルやフィルムもナフサ由来なので、それに合わせて30%~40%仕入れ価格が上昇している」

 除菌シートなどを入れる容器と、容器に貼るフィルムも仕入れ価格が大幅に上がっているといいます。いずれも5月の入荷分から値段が上がりました。

コーヨー化成 三ツ橋崇浩部長:「仕入れ価格が上昇するので、実際に会社の経営には非常に厳しい」

 値上がりはただでさえ、痛手。それが5月からという“タイミングの悪さ”が、追い打ちをかけているといいます。

コーヨー化成 三ツ橋崇浩部長:「夏場が一番ウェットティッシュが一般的に使用される。非常に弊社としては繁忙期。受注数が一番多くなるシーズン」

 汗拭き用のボディシートに、食中毒対策としても使われる除菌シート。いずれも最も消費量が増える夏の書き入れ時に、値上がりが直撃した格好です。特にボディシートは、夏は売れ行きが2倍になるといい、こちらの会社では、年明けから工場の稼働率を上げて生産を増やしていたといいます。

コーヨー化成 三ツ橋崇浩部長:「需要期に価格が上がるのは一番影響も大きいので、そういう影響がなければよかった」

夏本番を前にウェットティッシュに“ナフサショック”直撃 書き入れ時の値上げに企業も頭抱える 

 企業努力では補いきれず、6月出荷分から一部商品を15%ほど値上げ。全体の8割を占める委託生産の商品についても、発注先の企業に値上げの意向を伝えていますが、商品の売れ行きが落ちることを懸念して、交渉は難航しているといいます。

コーヨー化成 三ツ橋崇浩部長:「(値上げの)時期を変えてもらいたいという話をもらっているので、(コスト増加分の)少なからず一部は当社で受けざるを得ない。なるべく早く解消していただきたい」

夏本番を前にウェットティッシュに“ナフサショック”直撃 書き入れ時の値上げに企業も頭抱える