浜松の「空っ風」なぜ西風に? 桜餅などに使う伊豆の桜葉なぜ高品質? 日本最大級の学会で高校生が研究成果を発表

 およそ50の学会などから構成される日本最大の自然科学の学術組織「日本地球惑星科学連合」の大会で、静岡県の高校生が研究成果を発表しました。

 浜松市など遠州地方では冬に「空っ風」と呼ばれる強い季節風が吹きます。浜松学芸中学・高校のサイエンス部では、なぜ浜松周辺で西寄りの風が強く吹くのかを風洞実験で検証し、その結果を千葉市幕張で開かれた「日本地球惑星科学連合」の大会で発表しました。

●浜松学芸中学・高校 サイエンス部 平松 侑大さん:
「この三河山地に沿って風が曲げられることで浜松で強い西風、空っ風が吹いていることが今回の研究で明らかになりました」

 実験の結果、濃尾平野を吹きぬける北西の季節風が三河山地に沿って曲げられ、強い西風に変化することが分かりました。

 また県立韮山高校と松崎高校は、松崎町が全国生産量の7割を占める桜葉について調べました。オオシマザクラの葉の塩漬けは「クマリン」という香り成分を豊富に含み、桜餅などの和菓子に使われます。

 この「クマリン」がどのような環境で増えるのかを調べたところ、塩害ストレスを与えたり、土壌塩類が高いほど「クマリン」が高くなる関係性を確認できました。

 また気象庁のデータから、伊豆半島の西に位置する松崎町では、東の網代に比べ、西よりの潮風が5~6倍吹きやすいことも分かりました。

 このことから2つの高校は、松崎町の潮風による塩害ストレスが「クマリン」が豊富な高品質の桜葉の生産に適していることを導き出しました。

●県立韮山高校 片山碧さん:
「伊豆半島で桜葉が一大産業になっている要因は、伊豆半島に吹く豊かな潮風が要因となっている」

「日本地球惑星科学連合」の大会は29日まで開かれています。

県立韮山高校 片山碧さん
県立韮山高校 片山碧さん