なぜサッカー選手が抹茶を売るのか? 森下龍矢、英国で始めた『第2の日本代表』 狙うは抹茶の『欧州スタンダード化』

 抹茶や緑茶の魅力を、静岡から世界へ。今、様々な動きが加速しています。

掛川市出身サッカー日本代表 森下龍矢さん:「やっぱり日本の抹茶は特別だよと。海外の人たちにジャパニーズ抹茶という概念を持って欲しい」

森下龍矢さん
森下龍矢さん

Mori-Matcha 森下龍矢代表:「しっかり責任というか日本代表ではないが、誇りを持ってヨーロッパの人たちに抹茶を伝えられたら」

 掛川市出身で元日本代表の森下龍矢選手。現在は、サッカー・イングランド2部で活躍するプロサッカー選手です。森下さんが地元・掛川市に立ち上げた会社が―

Mori-Matcha 森下龍矢代表:「日本産の抹茶を海外に持って行く売る。僕が住んでいるブラックバーンとか、ブラックバーンの周りの都市もある」

 その名も”Mori-Matcha(もり・まっちゃ)”。主に海外へ抹茶製品を提供している会社で、現在は、ヨーロッパで5店舗ほどのカフェに抹茶を卸し、ドリンクとして提供されています。

Mori-Matcha 森下龍矢代表:「僕たちの強みはヨーロッパのなかなか届きにくい田舎のカフェや新規の場所に先陣を切って開拓しに行くところ」

なぜサッカー選手が抹茶を売るのか? 森下龍矢、英国で始めた『第2の日本代表』 狙うは抹茶の『欧州スタンダード化』

イギリスではカフェやレストランに営業 オフは地元の茶畑、製茶会社を訪問

 年間の大半をイギリスで過ごす中、自らカフェやレストランに出向き営業を行う森下さん。地元の茶畑や製茶会社には限られたオフの期間に訪問し、試飲や仕入れも担います。

 8月中旬のシーズン開幕に備え、既にイギリスにわたっている森下さん。その間、地元で奮闘するのは、会社をともに築き上げてきた北村さんです。

なぜサッカー選手が抹茶を売るのか? 森下龍矢、英国で始めた『第2の日本代表』 狙うは抹茶の『欧州スタンダード化』

Q.きょうはどんなことを?
Mori-Matcha 北村勇起取締役:「きょうは今年の抹茶の新茶ができあがったので、掛川市内の製茶会社にお邪魔して試飲と仕入れをする」

 他に社員はおらず、北村さんは製茶会社で働いていた経験を生かし、県内での仕入れなどを担当しています。訪れたのは、掛川市にある製茶会社。森下さんも5月にこの会社を訪れています。

大塚製茶 杉原浩平取締役:「(森下さんは)お茶についてものすごく知的欲求がある人だなと。最終的にいくつ質問をされたかわからないぐらい。とても本気で抹茶を自分の何かものにしたいんだなという印象を受けた」

なぜサッカー選手が抹茶を売るのか? 森下龍矢、英国で始めた『第2の日本代表』 狙うは抹茶の『欧州スタンダード化』

 この日、用意されていたのは、県外産の2種類の抹茶と、掛川産の抹茶。まず見定めていたのは、抹茶の色です。

Mori-Matcha 北村勇起取締役:「能地さんわかりますか?色の違いが」

能地優アナウンサー:「色の違い…ちょっと素人の目では…大きな違いは確認できない…。こちらの方がもしかして色が濃い…ですか?」

Mori-Matcha 北村勇起取締役「そうですね鮮やかに見えますね」

能地アナ「合ってた~、こちらの方が少し黄緑がかっている感じですかね」

Mori-Matcha 北村勇起取締役「そうですね、そうですね」

能地アナ「良かった~」

能地優アナウンサー
能地優アナウンサー

海外では主に「抹茶ラテ」 色が重要

Mori-Matcha 北村勇起取締役:「(特に海外では)間違いなく色は重要。色が緑の鮮やかなものが(卸している店から)評価してもらえる。1つだけ見ると抹茶だなと思うが、2つ比べるとどちらが良いかはっきりわかる」

 海外では主に抹茶ラテとして親しまれているため、ミルクと合わせても鮮やかな緑が残るものが好まれるそうです。

能地アナ:「まず、こちらがどういうお茶?」

大塚製茶 杉原浩平取締役:「有機栽培の一番茶の抹茶。いろんな品種をブレンドしたもの。どちらかというと抹茶ラテ用の抹茶を想定して(作っている)」

能地アナ(試飲):「おお! 思ったよりガツンと来ますね。お茶の苦みや渋みが最初からきますね」

Mori-Matcha 北村勇起取締役:「いろいろ渋みとか旨味とかあるが、そこを強く感じるところを大事にしている」

能地優アナウンサー
能地優アナウンサー

 続いて同じ一番茶で違うグレードのもの―

Mori-Matcha 北村勇起取締役(試飲):「こちらの方が旨味というか、まろやかな感じを感じる」

能地アナ(試飲):「あぁ~、苦み渋み感じるんですけど、それも優しいというか」

Mori-Matcha 北村勇起取締役:「こちらの方が高級だが”ラテにした時にどっちが合うの?”というのと、価格も違うので」

 味わいや香り、色などの確認を終え、この日は、一度、森下さんに報告をすることに。

Mori-Matcha 北村勇起取締役:「今まで活躍してきたポーランドと、今頑張っているイギリス、そこの国でもやっぱり売れるものが違う。その時に森下が海外の(カフェから)フィードバックを受ける」

 情報交換を重ね、日々変わっていくトレンドに合わせた選定をするよう心掛けているそうです。そんな2人の思いに製茶会社も寄り添います。

大塚製茶 杉原浩平取締役:「抹茶をさらに世界に紹介してもらえれば、それはそれで良いことなのではないかと思っているので、これからも森下さんの取り組みたいことに対してできる限り協力していきたい」

 世界に抹茶を発信していく傍ら、県内を中心に「ねこまっちゃ」として、ポップアップストアを出店するなど国内でもMori-Matchaを楽しむことができます。

Mori-Matcha 森下龍矢代表:「まず海外の人たちにジャパニーズ抹茶という概念を持って欲しい。海外市場の中でやっぱり日本の抹茶は特別だよということをブランディングすることが海外セールスにおいての一番のゴールと言ったらゴールかもしれない」