「インドとの関係を中心に世界的に展開できる大学を目指す」インド最大級の私立大学が静岡大学と協定を締結

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 7月末、インド最大級の私立大学が静岡大学と協定を結びました。静岡大学ではこれまでにない産・官・学の取り組みが進んでいます。

 巨大なゲートは大学の正門。キャンパスはインド国内に6つ。学生数は5万人以上。短期留学者が宿泊するのは、キャンパス内にあるプール付きのホテル。インド最大級の私立大学、SRM(エスアールエム)科学技術大学です。

 この大学の学長が先月、静岡大学を訪れました。あるプログラムに関わる協定の調印式のためです。

●静大・日詰一幸学長:
「インドとの関係を中心として、世界的に展開できる大学を目指していきたい」

● SRM科学技術大学長:
「日本人学生とインド人学生が協力し、インドもしくは日本で起業するような試みが出てくればと期待しています」

 静岡大学では、今までにない取り組みが始まっています。

 去年から始まった、地域密着型の高度な人材を育成するプログラム「インスパイア」。大学・企業・行政が協力し、静岡大学はインドの4つの大学と年間数十人規模の学生交流を行います。スズキや小糸製作所、ヤマハコーポレートサービスが、日本やインドでのインターンシップの機会を提供し、県や浜松市などが学生の県内就職を支援します。

 学生間交流にとどまらず、就職までつなげようという初の試みが評価され、今年はさらに複数のインドの大学や日本の企業が参加しています。

 静岡大学の農学部を視察した学長は。

● SRM科学技術大学長:「すばらしい! SRM大学の農学部はまだ7年しかたっていない。静岡大学から学生や研究者の交流を通して学ぶ必要がある」

●高市早苗総理大臣:
「官民一体で、日印の未来を切り開いてきたいと思います」

 戦略的協力関係を深める日本とインド。乗用車市場はスズキがおよそ4割を占めます。「ものづくり」が盛んな静岡からインドに進出する企業は多く、静岡大学はそこに目を付けました。

●静大・日詰一幸学長:
「最近インドに進出していく企業が静岡県結構あって、 戦力になるようなそういう人材が、本学が中心に育成していくということは、地域社会、特に県内の企業にとっては一つのインパクトを及ぼすきっかけになるんじゃないかなと」

「インスパイア」プログラムに先駆けて、インドから日本に来た学生も。ティティクシャさんはナノスケール半導体の研究で静岡大学に来ました。

 この日は大学近くのインド料理のレストランへ。

●ティティクシャさん:
「研究は大変です。毎日(笑)」

 夢は…

●ティティクシャさん:
「日本で仕事をします」

 インドの学生や研究者が日本に来る理由には、特有の事情もあります。

●静大・ライアン優子准教授:
「インドは高学歴、高度人材ほど海外に流出する傾向にあってその理由が高学歴になっていく学生の数に対して、高度人材を吸収できる労働市場の大きさっていうのが見合ってない状況なので、優秀な学生ほど外に出る」

「インドとの関係を中心に世界的に展開できる大学を目指す」インド最大級の私立大学が静岡大学と協定を締結

 日本からもインドに向かう学生がいます。

●静大・西村陸玖さん:
「身近にスズキがあったので、インドの記事をよく見ることはあったんで、割と身近な存在だったと思います」

  浜松市で生まれ育った西村さんは今月から半年間留学します。渡航する際の飛行機代と月8万円の奨学金がプログラムから出るといいます。

●静大・西村陸玖さん(20):
「日本からインドに進出する架け橋になりたいなって思っています」

「インスパイア」プログラムで今月、14人の静岡大学生がインドに渡航、現地の日本法人ではインターンシップも行われました。来月にはインドから大学生が来て、日本の企業へ。

 プログラムのリーダーを務める粟井(あわい)副学長は遠州弁を使い、期待を寄せます。

●静大・粟井光一郎副学長:
「インドはやはり『やらまいか』精神のさらに一歩先でどんどんチャレンジするような精神を持ってますので、そういうマインドを学ぶことによって、世界へと羽ばたいてくれればいいなと」

「インドとの関係を中心に世界的に展開できる大学を目指す」インド最大級の私立大学が静岡大学と協定を締結