スズキ初の軽EVついに公開! BYD参戦で“軽EV戦争”勃発!? 補助金最大58万円超の追い風も
充電1回での走行距離は、最大310キロ。浜松市に本社を置く自動車メーカー大手の「スズキ」は、初の軽EVとして、「eSKY」を公開しました。価格は未定で、今年秋に国内に投入する予定です。
スズキ商品企画本部四輪軽自動車商品統括部 津幡知幸チーフエンジニア:「これまで乗って頂いている生活に密着した軽自動車。毎日移動するところ、市役所とか銀行とか、そういう人たちが乗るために作った車」
スズキはこの国内モデルをほぼそのまま、来年にも、ヨーロッパ市場に展開する予定だといいます。一方で、国内市場に目を向けると、7月に中国のBYDが、海外メーカーとして初めて日本の軽EV市場に参入。価格はおよそ215万円から。他のメーカーよりも安くなっていて、今後価格面での競争が激化しそうです。
販売台数が減少傾向の軽EV市場に一石
全国軽自動車協会連合会によりますと、軽EVの新車販売台数は、2023年はおよそ4万4000台でしたが、去年はおよそ2万台と減少傾向。軽EVの普及率も1%台にとどまっていますが…。
浜松市カーボンニュートラル推進課 鈴木久仁厚担当部長:「去年の実績は間違いなく超えていくだろうし、勢いがある」
こう話すのは、浜松市の担当者です。浜松市では、EVの購入や充電インフラの整備に独自の補助金を設けています。
浜松市はEV購入や充電インフラの整備に独自の補助金
浜松市カーボンニュートラル推進課 鈴木久仁厚担当部長:「市民に対する補助金は、令和4年からやっているが、(バッテリー容量)1kWhあたり1000円で上限6万円、法人向けには今年初めての実施で、普通乗用車であれば上限40万円、軽乗用車であれば上限20万の補助金を用意している」
例えば、個人でスズキの「eSKY」を購入した場合、バッテリー容量は26kWh(キロワットアワー)のため、補助金は2万6000円。今年度、国による補助金の上限は、乗用車EVの場合が130万円、軽EVの場合は58万円となっていて、それに上乗せされる形です。
今年は浜松市でもEV補助金の申請が急増。去年は1年間での申請がおよそ230件でしたが、今年度は4カ月でおよそ160件に上っているといいます。
浜松市カーボンニュートラル推進課 鈴木久仁厚担当部長:「車種が増えて、いろいろ性能が向上しているので、(EVを)選ぶ人が増えてきている」
公用車も2030年度までに全車EVかハイブリッドに
EV化の流れは、公用車にも…。
浜松市は、およそ1300台ある公用車を2030年度までに、EVやハイブリッドなどにすべて電動化する目標を掲げています。
浜松市カーボンニュートラル推進課 鈴木久仁厚担当部長:「今回(発表された)eSKYは、その一つの選択肢として、考えられると思う」
鈴木部長「こちらが今年度中に10台電気自動車が並ぶが、先に整備した充電器がこれ。1台で2台充電できる」
Q.「EV化を進めていくためには駐車場も整備していかないといけない?」
鈴木部長「そうですね」
充電設備にも国の補助金
池戸電気 寺田久晃顧問:「充電設備にも(国の補助金が)最高で130万円出る」
浜松市にあるエネルギー関連の電気工事などを行う「池戸電気」。こちらの会社で、すでに去年の5倍も受注が増えている工事が「V2H」の設置です。「Vehicle to Home(ビークルトゥホーム)」の略で、電気自動車やハイブリッド車に蓄えられた電力を家庭で利用できる充電システムです。
寺田顧問「こちらが電気自動車。充電するための口がある。ここを開けると」
Q.「コンセントみたいな、差し込むだけ」
寺田顧問「これで充電するか、電気が使えるようになる」
Q.「これだけ?簡単ですね。車の大きさによっても違うと思うが、車に溜まっている電気を家で使うとしたらどのくらいもつ?」
寺田顧問「電気の使い方によるが、一般の家庭であれば大体一日はもつ」
実はこの充電システム「V2H」にも、国から最大で130万円の補助金が…。電気自動車での不安の一つ、“充電問題”を解消するだけでなく、停電時などにも力を発揮する双方向のシステムです。
池戸電気 寺田久晃顧問:「実際のお客さまは充電設備を心配する。それが家庭で進んで手軽に充電できることが分かればどんどん普及すると思う。それを僕らは期待をしている」
スズキの「eSKY」発表で、今後のEV市場はどうなっていくのでしょうか。