7年ぶりに「静岡県知事・政令市市長会議」「人口減少」や「防災」について議論
1時間の会議終了後、報道陣の取材に川勝知事は・・・
川勝知事 17時10分ごろ:
「なぜこれまで開かれなかったのか 歯ぎしりしていた。しかしお二人は2つ返事でOKと・・・」
2016年の会議では
和やかなムードで開かれた今回の会議ですが、前回、2016年の「G3サミット」では、川勝知事と当時の静岡市・田辺信宏市長との間でこんなやり取りがありました。
川勝知事 2016年:
「1992年に74万人を最高にして、2016年10月1日で
70万1803人ということで4万人の減少を見たわけです。静岡市は私は政令指定都市としては失敗事例」
静岡市 田辺信宏市長(当時) 2016年:
「県知事、静岡市のことを大変ご心配いただきどうもありがとうございます」
知事:
「当然です」
静岡市 田辺信宏市長:(当時)
「公の席で失敗と断じたことは断じて看過できません。静岡市政のことに口出ししすぎているのではないでしょうか。知事には言葉を選んで発言をしていただきたい。何かありますか?」
この時、川勝知事は静岡市で人口が減少していることに触れ「静岡市は失敗事例」と発言。
これに静岡市の田辺前市長が訂正を求めたのです。
静岡市 田辺信宏市長:(当時)
「政令市の静岡市は失敗作だとこれは私は断じて看過することができません。市の職員は一生懸命この10年間頑張ってきました。ぜひこの発言は訂正していただきたい」
こうしたやり取りもあり、この時のG3サミットは会議の中身ではなく、違う意味で注目を集める結果に。
2006年から毎年開催されてきたトップ会談は、この年を最後に開かれていませんでした。
県によるとG3サミットが開かれていなかった理由については、「議題のすり合わせに難航したため」としています。
11日の会議では
そして今年4月、静岡・浜松の両市長が交代したタイミングで、7年ぶりに会議を開催することを川勝知事が発表したのです。
11日の会議では、人口減少と防災対策について議論が交わされました。
川勝知事:
「人口問題は県と政令市に共通する重要な課題の一つ」
難波市長:
「特に静岡市の減少が目立つ。浜松とどうしてこうも違うのか」
中野市長:
「互いに抜け落ちてしまうような施策があってはまずい」
課題が山積している静岡県。
こうしたものを解決する糸口を探ることはできるのか?
県と静岡市・浜松市によるトップ会談は今後、再び毎年開催する予定だということです。